悪役令嬢兼少佐はスライディングキックする
ヤバい、ヤバいどうしよう。
私は廊下を早足で歩きながら考える。
もう現地に居るってことには私が担当するのは軍艦の先頭、一番最初にぶつかる場所だ。だから危険性が高く貴族で私が担当する所に入りたがる人はそうそういない。
私は悪魔だから右手がなくなろうとも時間が経てば生えてくるのだが人間は違う。
思い出せ!応じの攻略情報を!!
確か......
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名前 カイザル・シャレウ・ディスクレイ
職業 ディスクレイ王国の第一王子
説明 『星の乙女と千の恋』のメイン攻略対象の一人。剣がうまくポーカーフェイ
ス。攻略難易度は『☆☆☆☆☆』上級者にオススメ。
銀髪に鮮血のような赤い瞳を持った王子様。
この美貌で社交界で一番モテる。
無愛想だけど意外な一面も......
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そんなに良い情報ないわね。
コレは一番、まだ幼いから現地の私の話を聞いたらUターンして帰ってくれるかも...?イケる、コレだ...!
私は戦艦の窓を開けて右翼の戦艦に飛び移って窓をスライディングキックして割り無理やり右翼の戦艦に入った。
「少佐!窓から入んないでくださいって何度も言いましたよね!?数理代が結構出るんですよ!」
ゲッ見つかった...!
副官のケイルに見つかったら結構面倒なんだよねー
だってそうしなきゃ一定時間に右翼に橋が降ろされるまで待たなきゃいけないのよ!?面倒くさいわよ。
「良いじゃない、どうせフィアシア家に要求すれば弁償してくれるわよ!」
「そういう問題じゃないって少佐(涙)......!」
私はそそくさとケイルから180度回転して戦艦室に向かおうとする。
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