第四章 おまじない

学校では、占いやおまじないが流行っていた。

月刊誌や女の子が好きそうな漫画に載っていたり、新しいおまじないが出ると、仲良しグループでは、キャアキャアと騒いで話に花を咲かせる。


おまじないより、図書館で借りた本を静かに読み、誰と関わるではなく、本を読む時間は、毎日見るあの夢の中に居る時と同じように、有意義なモノだった


ある日、誰かが忘れた魔術本みたいなのを見つけて、おまじない類には興味は無かったが、コレで日頃のモヤモヤが晴れるならと、軽い気持ちで実行してみた。


用意するモノも、簡単で難しくもない。


毎日輪ゴムを飛ばしてきたり、靴を隠す。

蹴られたり、私物を壊してきたり、足を引っ掛けられたりする輩への復讐心が無かったか?と、言われたら嘘になるが、気晴らし程度には丁度よかった。


しかし、おまじないの実行を続けて半年後、イジメ主犯格を始めリーダー達が、謎の病に倒れ大学病院に入院等の騒動が起き、奇妙がられて今度は無視をするようになった


何はともあれ、痛い思いをもうしなくて済むと思ったら、少し気持ちも晴れた。

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