量子コンピューターと漢方

 最近量子コンピューターの話がニュースで取り上げられる事が多くなりました。いいですね。『量子コンピューター』言葉の響きだけでワクワクします。


 でも黒でもなく白でもない重ね合わせの状態をもつ量子ビットを使って計算を行う…。何度聞いても何のことだかよく分かりません。一応理系と文系の二つに分ければ前者に所属しているつもりであるのにです。結構そんな人は多いんじゃないかと思ってます。


 で、現在の所自分的にどう理解しているのかを書いてみようと思います。


 計算が速いとイメージするからよく分からなくなるのであって、量子コンピューターによる解析は計算ではなく実験だと捉えた方が自分の中ではしっくりきました。

 

 課題に沿った与条件を与えて実験をする…すると結果が出てくる。理屈云々ではなくてとにかく答えが出てくる感じです。なんだそりゃと言われそうですが、実験をして確かめるというのは科学の定石だと思います。


 光速が最速だというのも実験で確かめられました。どうして光が最高速だなんて事は誰にも分かりません。重力は距離の二乗に反比例する(厳密には違うと思いますが)。これも実験結果でしょう。どうして三乗じゃなくて二乗なのか?実は現代科学はそんな話で溢れていると思います。


 同じように現在主流となっている西洋医学では、まずは理論を構築して薬を作って治験したうえで実用化させますが、東洋医学の例えば漢方薬というのは最初から経験則に従っている部分が大きいと思います。


 下痢をしたらこの草を煎じて飲めばいいみたいな、経験則の積み重ねです。そう言った意味では実は量子コンピューターは漢方に似ているのかもと思った次第です。もちろん漢方の方は相当に長い時間をかけて、その体系が出来上がっていったのだとは思います。西洋医学も結局最後は治験という行為が必要です。


 理屈じゃなくてまず答えがある…アインシュタインがまたもや怒りそうな話ですが、案外そんなところに宇宙の秘密が潜んでいるような気がします。

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