第27話 冥界崩壊 ―冥界―
レイン様起きて。その声が薄っすら耳元に聞こえたのだが俺はまだ夢の中だ。俺は目を覚めることなく何か変な夢を見る。
――ここは、どこだ……。俺は何でこんなところに居るんだ――
俺は何か夢の世界を歩けることに成功した。ほんとにどこだ……。俺は迷宮で倒れたはずじゃないのか??俺はわけもわからなくなり前へ前へ進んだ。
「なんだ……前に光が……。」
俺は光がある方へ進んだ、そこには小さな男の子と大柄な男の人と美人な女の人が居たのだ。俺は引き続き見ることにした。大柄な男に子供はベットに固定されて女の方は男を癒している……。
「これって……。まさか。。」
俺は考えを巡らせた、そして一つの結論を導きだしたのだ。
「あの子は俺だ……。そして大柄な男が破壊神で横にいるのは転生神だ……。こんなことあるのか。」
そう俺が見た光景はかつて俺を神人へと作られた実験だったのだ。イブルシファーあいつは許さない……。
「レイン様!!」
「っあ」
「やっと目が覚めたんですね。心配しましたよ……。」
「ありがとう……。今の状況は?」
「冥界ノ使徒の残り派閥は我らが倒しました。だが少し冥界がまずいことになっています。」
俺は何が動いているのかが全く分からなくなっていたが流石俺の部下だ。俺に的確に事の次第を伝えてきた。
「第七席次シラが持っている情報は、ヴァルキュリアが暴走し始めたの事です。」
「何だと……。それは少しまずいかもな。ヴァルキュリアの暴走は冥界を破壊させてしまう、あいつ自身が冥界そのものだからな。」
「今なら、冥界から現世に戻れます。そこで神聖の門に行き力を得るのが一番安全かと。」
「分かったそうする、直ちに七王に告げ。個々で冥界から離れ神聖の門に行け。冥界ノ使徒はもういないはずだ。」
俺は混乱する前にリクを抱え冥界の門に突進し現世に戻ったのだがこちらも状況が悪化していた……。
「サラとリリアとフィーネのとこに行くぞリク‼」
俺はリクを抱え音速のスピードでサラ達の元へ向かった。
「お前ら!!大丈夫か……。」
「レイン!!」
「レインさん!!。そちらの方は??」
「こいつは冥界に行ったときに冥界で迷っていたリクだ。そしてリクよこいつらは俺の家族だ。」
俺はリクの自己紹介をしてサラ達に情報を聞いたのだけど、さらにこっちの方が状況がまずい。
一時間前の事らしい。サラ達はいつものように日常生活をしていた時に上空に変な亀裂が入り世界が揺れ始めた。多分これは冥界との関係性もあるのだろう亀裂ができて一分後亀裂から変な人影が見えたらしい。そいつが言っていることはプラノスアイリスの事についてだったのだ。
「諸事情によりこれからこの世界を崩壊シナリオと共に壊滅させます。どうぞ最後のひと時を……。」
サラが一通り話終わって話の要点だけまとめた結果俺がたどり着いた結論は少しやばいものだった。正直この結論だけはたどり着きたくなかったのだが現実は現実だ……。「皆心して聞いてくれ。」俺は少しハリのない声でみんなに言った。
「七王も含め、サラとリリアとフィーネとリクは。もう俺と関わらない方が良い……今回の戦いで俺が俺じゃなくなるかもしれないし、お前らが強いことも知っているだが今回は相手が悪すぎる……。」
「レインさん……その相手とはどのような奴なんでしょうか?」
「そうだな……【
「だめです!!!」
「ダメなの!!!」
「私たちは死んでもいい……私たちはレインに助けられた命だから。だけどレインと死ねないとちょっと悲しいかな……。」
「ったく、お前らは……まぁいいついてこい。」
俺たちは、七王以外のサラ達に浮遊魔術を使い早速天理の場所へ向かった。天理は特殊すぎるんだ、あいつの通常技でもある【
「おい。イブルシファー……久しぶりだね。」
「やっと来ましたか。プラノスアイリスよ、私はあなたの事をずっと待っていましたよ悲しかった。」
「うるせぇ」
「つれないこと言いますねー。そういえば今回神界から来たのは私だけじゃないんですよね。」
イブルシファーが指をパチンと鳴らすと。また上空から亀裂みたいな鎖の傷が入りそこから出てきたのは天位第一席次のイブルシファーの側近【束縛神 バルハラザーク】だったのだ。イブルシファーはありえないぐらい強いしバルハラザークもそこら辺の神の数百倍も強いこれは少しまずいと思ったレインだがこっちには仲間がいる。俺は七王に束縛神と戦うように命じた。
「プラノスアイリスよ……少し遊ばないかい?」
「お前の遊びは単なる殺し合いかつお前この世界を崩壊させる気だろ?」
「確かにあっているのだがプラノスアイリスと力比べをしたいのは事実。あなたは100の力を開放させたら神よりも強くなる。この私をも殺すことが簡単になる、私はそれを止めたいのでね」
「レイン……。レインの正体は何?」
「お嬢ちゃんに教えてあげよう……。この子の正体は【世界破壊機械モデルD】だよ。君たち神界戦争て知っているか?」
「もちろん」
「この子の戦闘力は私をも超える存在ゆえにこの子を戦場に出したら世界を破壊してしまう。力を持っているんだよ、そんなお嬢さん達にかつての神界戦争をここに一部再現しようじゃないか!!!」
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