第22話 冥界へ侵入1―冥界―
「プラ様起きてください……。ねぇ~起きて……。」
ん……俺の呼ぶ声……。誰か俺を呼んでいるな……。また俺を呼ぶなんて珍しい。俺は目を覚ました。目を開けたレインに映した風景は、冥界ではなく可愛らしい顔の第7席次のシラだった……。俺はびっくりしてそのまま立ちあがった。
「あらら、起きたのですか?もう少し私のももでねんねしておけば良かったのに……。」
俺はおちょくってきたシラに、「うるさい」と軽く言い返した。そのまま第一席次ティアマトに今の状況を聞いたら。門から出た先が俺らがいるこの洞窟でティアマトとエキドナが周りを少し偵察したところここは、森の中らしい。
「まぁ~、ある程度の状態は分かった。それで、俺は冥界が初めてだ……。できればおおよその事を帝国チームと俺に教えてほしい。」
そこで返事をしたのが、第三席次のエキドナだった。
「我が説明しましょう。まず……、この冥界では特殊なタイプがあります。冥界限定だと思うのですがあらゆる生物にシールドみたいな物がついています。少なくても我たちが倒したモブ敵は、全員シールドがついていました。そして冥界ノ使徒に関してなんですけど。まだ我の耳には情報が入っておりません」
エキドナがしゃべり終えると、レインはエキドナの情報を頼りに作戦を練った。俺も小耳にしたのだが冥界には国があるらしい。そこの王がヴァルキュリアとかなんとか……。
軽くみんなに作戦の概要を教えた。
「作戦を伝える。まず俺たちは、この冥界の国の住民になる!!」
そう俺が言った瞬間、皆が口をそろえて「へ??」と完璧に言う、俺もこの作戦に意味を持って立てたのだが、皆はまだそれを理解していない。
「まぁ~まてまて。この冥界は俺たちにとっては、未開の地だ。未開の地で進んだらいつか絶対に行き止まりになる。だから一番安全な道、国民になり暮らす。それが考えた中で一番安全で手軽だ。」
俺は作戦の概要を話して、国に向かうことにした。行く道行く道に、ドスライムが湧くのだが、こいつらは弱いからすぐに倒せる。確かにエキドナが言った通りなぜか最初の一撃はバリアに吸われている。「これはすこし厄介だな……。」俺は心の中でポツリとつぶやいた。でも冥界と言っても、案外俺たちが居た普通の世界とはあまり大差ないな……。俺たちは少し歩き森を抜け都市についた。
「ここが冥界の都市、【ナザリッテ】か……。」
「普通の都市だな~」
「やはり大差ないですね~」
俺達も正直驚いていた。まずは8人で泊まれる宿を探しもう一度、宿の中で作戦を伝えた。
「まず第一、ニ、三席次が、ここら一帯の探索と住人からの情報収集。それと、第四、五、六、七席次は、俺達が来た森を探索。何かあったら報告せよ。」
「っは!!」
俺は指示を出したら森組と一緒に森を探索した。俺の考えなのだが、冥界は現実世界とかなり似ている。そしたら、この世界にも迷宮が存在するのではないか?と俺は思う、さすがに謎のシールドを貼られている以上は俺達も動けない。ドスライムなら楽に倒せるのだが、これが使徒とかヴァルキュリアとかになるとかなりきついだろう。まず冥界で理滅剣は使えるのか?。俺は適当なことを考えつつ、森の探索をした。俺の頭の中に一通の連絡が入った。
「プラ様、僕は第六席次のベアルです。都市から南側の森の500m進んだところに謎の階段があります。階層で言うと大体、300ぐらいありそうです。」
ベアルが良い情報を見つけてくれて俺の心の中はとてもハッピーだ。
「深層の迷宮か……。今の状態で行っても無理するだけか……。雑魚敵には一発無条件で吸収される上に、ここの魔物は現実世界よりもはるかに強かった。でも早くシールド対策をしたいのも確かだ……。」
俺は頭を抱えて、考えた。できれば俺自身、七王みんな怪我をさせたくないのだ。俺が途方に暮れているとまた一通連絡が入った。今回はエキドナか……。
「我は、重要人物を見つけました。」
「なんだ!!」
「我たちと同じ人です……。」
「どういう事だ今すぐ向かう場所は??」
「宿から東に行った先にあるバーです名前はカンピオーネです。」
俺は目的地のバーに足を運んだ、そこに居たのはまだ三十代ぐらいの男性だった。エキドナから話を聞いたことを簡単にまとめると、このお方の名前は【ピルル】と言う名前らしい。
ピルルさんは、四百年前からこの冥界にいるらしく。冥界に来たきっかけなのだが、それがまた興味深い。俺達と一緒で冥界を調べるとか根性の塊だろう。モブ敵についているシールドの事なんだがそれは、冥界の加護らしい。冥界の加護は、加護の対象者に冥界のシールドを貼り、さらにシールドを纏った者のステータスをアップするといったチートスキルらしい。しかもピルルさんはこの加護の解除方法を知っているらしい。次の目標はその加護を解除できるアイテム探しと言ったところだろう……。
今回の冥界では俺を楽しませてくれるのかい……楽しみだよヴァルキュリア……。俺たちはそのアイテムがある大迷宮。に俺たちは向かうことにした。
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