第13話 エルフの武道大会

 リカバリエ武闘大会当日俺は控え室にて、順番を待っていたけど……。なんか俺の膝の上には金髪美少女、背中には白髪の美少女……。


 「おい、お前ら集中できないだろうが!」

 「今日だけは、いいじゃないのか!レイン!!」

 「そうですよ……。殿方……。」

 「おい、殿方はやめてくれ。恥ずかしい……。」


 こんな感じで俺は、順番を待っていたのだ、そしたらルールがもう一つ追加されたのだ、それがステージ内で死んだとしても外に出せば完治すると言うルールだ……。多分これは僕が出場するから追加されたルールだろう。エルフの神聖魔法はすごいわ。

そして一回戦目俺の出番が来た。


 「リカバリエ武闘大会一回戦!!最初の出場はこの方だ!!海から入場するのは、昨年度も華麗な剣術を見せてくれた、ミル村のエースピスタだ!!。

一方今回のエルメス王推薦による、出場者は!!!リリア嬢様お墨付き、レインアングロス~!」


 俺は名前を呼ばれ、ステージに上がったけど、俺はあまり歓迎されていないようだ。まぁ~俺は今大会初の人間族だし、部外者だからしゃ~ないか。でも俺には美少女二人がついている。ここは決勝まで行くとしよう。


 「ごめんな~こんなピスタが相手で、君負けてくれ!」


 ピスタは俺を挑発しながら、突っ込んできた……。


 「ミル村の奥義!!晴天突きせいてんつき!!」


 ピスタの攻撃は遅い、遅すぎる……。これがエースか……。俺はミルの攻撃を応用して破壊術式を放った。


 「【破壊術式 共食いはかいじゅつしき ともぐい】」


 共食いの効果は、自分の食らった攻撃を倍増して相手にぶつけるといった、相手の攻撃を諸刃の剣と化する。術式だ。もちろん頭を突かれたから、相手の顔は破裂した。


 この攻撃はエルフ達には刺激的過ぎたのか、すこし引いていた……。


 俺はこの後も難なく勝ち上がり。準決勝まで来た、今までの俺への評価は最悪だここで名誉挽回したいところだ。相手の名前はビクリスと言う名前だ。リカバリエ2番目に強い騎士らしい。まぁ~良い、ここはきれいな方法で勝たせてもらう。


 「よろしくね、ビクリスさん」

 「こちらこそよろしくお願いします、ダークホースさん。」


 俺たちはスタートのコングがなるのを待った。そしてコングがなった。


 「ひとまず相手の攻撃を見るか。」

 「先制攻撃いきますよ!ダークホースさん」

 「神聖魔法ビクトリア!」


 俺は、破壊術式を使おうとしたのだが多分このビクトリアのせいで術式阻害を受けてしまった。確かに今までのエルフとは、格が違うな……。だが俺は、そこら辺の輩ではない、基本術式は一人一個しか覚えられないのだが、俺はすべてを覚えられる。固有魔術もちだ。


 「ビクリスさん、今回は相手が悪かった。」

 「【炎帝術 火炎ノ石えんていじゅつ メテオ】」


 それから無数のデカい隕石がビクリスを襲う、これはさすがに耐えられなかったのか。ビクリスは降参した。俺は進行からこのまま待機するように言われ。決勝までの時間を使って俺の正体を明かした。


 「みなさま、僕はある事情があり今大会に推薦をとり出場しました。その事情はリリア嬢の故郷リッカパーネを救うことです。リッカパーネは、隣国のアドルド王国が滅ぼしました。僕はこれを許せない、実は僕は元アドルド王国の最強冒険者パーティーのメンバーでしたが……。僕はメンバーから裏切られ殺されそうになりました。そして、僕の正体は、神殺しプラノスアイリスです!」


 俺が皆の前で演説をして、皆の反応を待っていたのだが。もちろんそれは疑いの声が多かった、これは仕方がない。だってかの有名な神殺しが、みんなの目の前に現れたらだれでも疑うよな。それをリリアがカバーしてくれた。


 「レイン様は、本当にプラノスアイリス様なのです!私はこの目で見ました。前、帝国が炎神イフリートの巻き起こした天災によって、壊滅寸前だった時にレイン様は帝国のために自分がプラノスアイリスだと言うことをばらして、帝国のために戦った英雄です。そして決勝ではプラノスアイリス様にしかできない技を使います!見ててくださいね!」


 俺は毎回思っているが、リリアって本当にどこの立ち位置なんだ。俺は適当にからかっているけど消されそうな気がする……。


 「さて決勝戦が始まります!プラノスアイリス様にしかできない技とはどのような物でしょうか!!楽しみです!そして相手はリカバリエ最強の剣士バルハ騎士隊長です!これは強いです、見所です!!」

 「では、戦闘開始!!」


 コングがなり最初は様子見をした。


 「プラノスアイリス殿、例の技を見せてください。私はその状態で剣を交えたいのです。」

 「いいでしょう」


 俺は騎士隊長のお願いで神装武具をだした。


 「権限せよ、理をも破壊する。つるぎ我はかつて最強と言われた神殺しプラノスアイリスが問う、出てこい【理滅剣りめつけん プラノスアイリス】」


 俺は術式を唱え、漆黒の剣を出した。さすがにこれは観客も驚いた。観客からは、プラノスアイリス様と呼ぶ声が聞こえる、ったくやっと信じたか……。


 俺はそのまま、騎士隊長を一太刀で斬ったのだが、騎士隊長は震えながらまだ、戦おうとする。


 「プラノスアイリス様……。もう少し、相手になってもらえないでしょうか……。私は今より強くなりたい。」

 「いいでしょう、次理滅剣で斬ると戦闘不能になるので別の方法で戦います。」

 「それはありがたい……。さて、来てください!!プラノスアイリス様!」

 「権限せよ、理をも破壊する魔術【理滅魔法術式りめつまほうじゅつしき バルハルゲート】」


 これはさすがに耐えれないだろう。この技はすべてを無にする魔法だ。これを受けた騎士隊長はに無くなってしまった。ある時間経過すると、効果は切れ騎士隊長は外に出てきた。


 「強すぎます、レイン様!!!」


 さて俺の仕事は終わった、民衆に本題を話そう。


 「皆様、僕の力を認めてくれますか。僕たちはもうすぐアドルド王国と戦います。そこで皆様の中に手を貸してくれる方はいないでしょうか。これはエルメス王直々のお願いでもあります。私はリッカパーネの仇を取りに行く。そして最強の冒険者パーティー影縫を壊滅させる!この争いに勝てば安泰です。お願いします!!」


 俺は最高の演説をした。そしてここからが大変だ二人と寝るのは非常に大変だ、俺はある意味死ぬかもしれない。


 でも俺の目標は変わらない。


 「俺の最弱でお前の最強を破る!!」

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