第11話 旅立ちの時

 俺たちは、リリアの故郷【リッカパーネ】に行くことにした。帝国からリッカパーネはそこそこ遠いいのだが。俺には美人の二人がいるから暇ではない。

 

 「リリアの故郷楽しみだな~」

 「そうだな、確かにリリアの故郷は前から興味があった。」

 「私の故郷は、以前はきれいだった。山も絶景谷から流れている滝も絶景。普段見かけない生物もいる。なのに、今は、家もすべて燃やされ、復興最中なんです……。」


 俺は泣いている。リリアを目の当たりにして、心に誓った、お前の復讐は、俺がこなしてやる。お前にアドルド王国の兵士は指一本触れられないだろう。


 「大丈夫だリリアお前には俺がついている。心配するな」


 こう言ってあれだけど、影縫がシラフの俺では、かなり面倒だな。俺はまだ妥協して全員相手で勝てるかもしれない。だが二人はたぶん無理だろう。どうしようか……。


 「レイン~、今どの辺なんだよ~」

 「今は大体……。ククルの森ぐらいかな、」

 「あ~、もうその辺なんですね!」

 「こんばんはここでテントを立てようか。二人はご飯を食べたら寝とくと良いよ、俺は、周りを監視しとく。」

 「レイン様、今夜は一緒に寝ましょう……。」

 「レイン!そうだよ!!いつもは一緒に寝てくれないんだから。今日は寝ようよ!」

 「いや~」

 

 そうだ俺は、この美人二人と寝るのは構わないが……。サラと寝たら、朝起きたら血を吸われるし。逆にリリアと寝たら何されるか分からない。それが本当の理由なんだがこれを本人に話したらまた、こないだの事みたいになる。それが最悪の展開だな。


 「おれは昨日たくさん寝て、今日は眠くならないから。警戒しとくよ!しかもクルルの森は、危険な魔物もでるしね!!」

 「時にレイン様」

 「はい!!」

 「ここの森には、友好的な魔物しかわかないで有名ですよ??」

 「いや~ね、ほら、時々出るかもしれないよ??」

 「確かに例外はあるかもしれないです。ただ、それは私の結界を引けば解決します。なぜ一緒に寝てくれないんでしょうか?」

 「はい……。一緒に寝させてください……。」

 「それでいいのですレイン様。良い子ですね。」

 「ねよ~レイン」

 「ったく、お前らは。」


 俺たちは夕食を食べて、テントで寝た。


 朝起きたら、やっぱり俺は血を吸われてた。これねマジで力はいらないのしまいにはリリアは俺の上に重なっているから、マジで抵抗できないの。


 「あら、起きたのレイン?」

 「寝坊さんですね。レイン様は。」

 「おい、お前ら。一旦リリアは、俺から降りてください。あと血を吸うなサラ」

 「レイン、でも正直に言うと気持ちいでしょ?」

 「ま、まぁ気持ち良くないし」

 「変な区切り方!!」

 

 俺たちは朝食をとり、出発した。それから何時間か経って。やっと到着した。


 「ここが、リリアの故郷【リッカパーネ】か……。きれいだな。」

 「きれいなのです!」

 「確かに綺麗ですけど。本当はもっときれいです。まぁ~一旦、私の家に行きましょうか!」


 俺たちは、リリアの家に行ったのだが、これはまた驚きだな、リリアはエルフの村の村長の娘だったのだ……。


 「おぬしらはだれじゃ!」

 「まてまてお父さん、この方たちは私を助けてくれた恩人なの!」

 「お~、おぬしらが我が娘を助けてくれた恩人か。感謝をしてもしきれんな。」

 「お父様、お顔をお上げください。私はリリアを助けたくて、助けただけです。さてお父さん本題に入ります。まずこの村を襲ったのは、【アドルド王国】で間違いないですね?」

 「そうじゃ」

 「そして、結論から言うと。アドルド王国と戦います」

 「おぬし、本当に言っているのじゃ?」

 「はい、間違いないです」

 「お父さんこの方は、とても強いの。王国を一人で倒せるぐらいには」

 「おぬし本当か?」

 「はい、確かに一人で壊滅できます。だが、私は本来の力を出したくないのです。出したところで私には、それに相当する利益がない。」

 「そうか……。」

 「ただ、エルフの国の兵士を国に頼んで出してくれるなら。勝ち目は、あります。エルフは、全員神聖魔法しんせいまほうを使える、これは、人間にも脅威になりえる。」

 「それは、厳しいぞ!国は動いてくれるかわからん。それに匹敵する何かがあれば分からないが……。」


 これを聞いた俺は、リリアに合図をだした。


 「お父さん、それなら大丈夫です。この方、レインアングロス様は。

かの有名な神殺しプラノスアイリス様です!」

 「なんですと!!でも……。証拠があるまい……。」

 「では、プラノスアイリスにしかできない魔術を見せたらいいですね。お父様?」

 「それなら信じるじょ」


 俺たちは村から少し離れた試験の間と呼ばれるエリアに行った。そこから村長に出された課題は、【プラノスアイリスにしかできない魔術をだして、試験の間に召喚されるレベル100の魔物を倒す】これが課題だ。ったく簡単かよ……。


 「では、はじめ!!」

 「権限せよ、理をも破壊する。つるぎ我はかつて最強と言われた神殺しプラノスアイリスが問う、出てこい【理滅剣りめつけん プラノスアイリス】」


 レインが唱えた瞬間、レインの周りから漆黒の魔法陣が出てきて、そこからは漆黒の剣プラノスアイリスが出てきた。


 「消滅せよ」


 レベル100の魔物は跡形もなく消滅した。


 今回は見せ物だから、派手に少し呪文を長くしたことは俺ぐらいしかしらない。ちなみに、村長は腰を抜かしている。


 「お父さん、これで分かったでしょ。レイン様は正真正銘、プラノスアイリス様だって。」

 「そうじゃな、これを見たからには否定できない。」

 「これで国に検討してくるが、プラノスアイリス様もついてきてほしい」

 「それはいいのだが、レインと呼んでくれ」

 「それは、すまない。」

 俺たちは全員でエルフの国リカバリエに行くことにした。

 


 

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