第10話 戦勝の宴

 俺は炎神イフリート戦において勝利を収めた、だが。俺のかつての戦力は発揮できなかったと思っている。発揮していたら正直イフリートごときは一瞬で決着がつくと思っている。この後俺は、帝王に城に来るようにと呼ばれている。


 「あぁ~城に行くの面倒だな~」

 「レイン様、行きましょうよ~城に~」

 「さぁ~、行くのよ!!」

 「めんどうだな~」


 俺は、渋々行くことにしたが。帝王にあったら約束してもらう事がある。


 「今回の英雄おな~り~」

 「あの方が英雄レイン様か!」

 「隣にいる方はすごく美人だ!」


 と歓声を受けながら、アイリス王のとこまで行った。


 「時に王様、少し守ってほしいことがあります。部下たちを、誰一人入れないでもらってもいいですか?。話が終わったら入れても構いません」

 「いいだろう、みんな少し部屋を開けてくれ!」

 「はっ!!」


 よし誰もいなくなったな、これで今回の件を話せる。


 「王様、まず僕をお招き頂いてありがたき幸せ。それで、本題に行きます。まず僕の正体は、レインアングロスこと、プラノスアイリスです……。」

 「そうなのか???」

 「本当です」

 「確かにあの戦術に、あの魔術には、違いないな……。」

 「それで、僕の正体を部下と、民衆に隠しておいてほしいのです。」

 「それは、わかった。」

 

 話が終わると、部下たちは、ぞくぞくと元の位置に戻った。今回王様に呼ばれた理由は、戦勝の宴の事だった。正直俺は、出席したくなかったのだが、サラとリリアは、出たいと言ったので渋々参加することになった。残念ながら俺は美人と美少女の押しには弱いらしい。


 「二人とも、俺は少し行くとこあるから二人は街でもゆっくりしといてな。」

 「はーい」


 俺は二人とはぐれた後、炎神イフリートの元へ行った。俺はあらかじめイフリートに時止めの魔術を掛けていたので、イフリートは死ぬこともないし、消滅することもない。


 「イフリートよ、お前が天災を起こしたのはなぜだ?」


 俺はイフリートに質問したが、イフリートはもちろんしゃべらないので、俺は禁忌魔術きんきまじゅつを使って、心臓ごとつぶそうと思ったがつぶす直前にしゃべった。


 「あの理由は嘘だ、おま……えに決着を挑むのは……無謀だ、本当のり……ゆうは、め……い……か……い……し……んだ、あいつに命じられた……」


 「ったく、今度こそ消滅してしまったか。でも面倒だな、冥界神めいかいしんか……。」


 俺は冥界神とは、直接相手にはしたことがない。だがあいつは上位の神よりも上の存在なんだよ……。要するに、天理の側近だ。


 「冥界神か、イフリートの話によると、神などの超次元生物を操れるのか……。ったくめんどくさいな。」


 そうして、夜になった。俺たち三人は帝国の中心、プラノスアイリス像の前で戦勝の宴を開催した。今回の宴は俺が主役だが、ったく色んなことを、聞いてくるな。


 「ねぇーねぇーレイン様、イフリートは強かったの?」

 「そうだね……。強かったよ。でもみんなのために戦ったんだよ。」

 「うぉーカッコいい!!。俺もレイン様みたいに強くなる!!」


 俺は子供には、優しいみたいだ。でも俺は気になることがある。ここの王様はなぜアイリスって名前なんだろう。俺は結婚もしてないし、名前をあげたこともない……。勝手に使ってやがるな。まぁいい。


 「二人とも、今日はたくさん食べろな!」

 「もちろんなのだ!」

 「はい!食べます!」


 ったくこの二人は食べてる姿も可愛いのかよ……。反則だな。


 「ねぇー、お姉ちゃんたち。レイン様とはどのような関係なの?」

 「えっえええ。レイン様と私たち……。」

 「家族みたいな感じだよ。」


 あいつらは何を言ってやがる。でもまぁ~家族か……。俺も家族欲しかったな……。俺は宴会場を離れ、いつもの城壁まで歩いた。


 俺は家族も友達もいない。だが今は家族と言える仲間がいる。転生の女神サラ様、僕は、サラ様との約束果たせました?。僕は、嫌俺は絶対に敵を討ちます!でも今は自分の本来の力を戻すべきだな。今の力じゃ天理なんてかなわないな。


 俺は何体神を殺せばいい。俺自体神を信用していない。あんな実験を受けたからな。俺はコードD。


 そのころ神界しんかいでは……。


 「実験モデルは、今どうしてる。」

 「今は、のこのこと冒険をしているらしいです。」

 「あいつに本来の力を出されたら。俺たちじゃ相手にならんぞ!」

 「わかっている。こちらにはまだ天位てんいの神達が、いらっしゃる。」

 「ここで止めなければな……。」

 「これでも無理なら、天理様直々に相手になる必要がある。」


 宴も終わり、俺たちは次の冒険に備える。


 「なぁ~、リリアの故郷はどこにあるんだっけ?」

 「私の故郷は……。アドルド王国の南側のリッカパーネってとこです。」

 「よし、じゃあリッカパーネに行くか。」

 「いくのです!」

 「はい!」


 俺たちは今回、リリアの故郷リッカパーネに行くことにした。だが今回はリッカパーネに行き、アドルド王国と戦う。そのためには二人にはもっと強くなってほしい。リリアは特にだ。


 「リリア、お前は今より強くなれ。そして、アドルド王国を倒せ。それがお前の目標だ!」

 「わかりました。私はあいつ等に因縁があります。あいつらに手足があったらいけないと。思います。」

 「一つだけ、警告をする二人とも聞いておけ。アドルド王国には、最強の冒険者パーティーがいる。名前は影縫かげぬいだ。あいつらも人間を超えている、詳細は向こうに着いたら教える。今のうち寝ておけ。」

 「わかりました!」

 「ハイなのです!」


 俺はまだ二人には、言っていないがどれだけ影縫が強いか……。今回のプラノスアイリス化した俺なら問題なく全メンバーを消滅させれる。だが負担が多すぎる、だからシラフで倒したい。そのためには二人共には今の100倍は強くなってほしい。

あいつらは厄介だ……。

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