第8話 天災
「お前ら、出発の準備はできたか?」
「準備できたのです!」
「私も準備満たんです!」
俺たちは、今日ルルカ大砂漠を探検する。もちろん訓練のためでもある。ルルカ大砂漠は、気温も常に高いこの状況で二人は問題なく戦えるのか……。しまいには、時々出現する砂嵐が、視界を黄色く染め上げる。
「レイン!地面から何か来るのです!!」
俺はすぐさま二人に左右に飛ぶように指令をだした。砂の中から出てきたのは体長が大体、60mぐらいの蛇型の魔物だ。
「二人とも、あいつはサンドスネークと言う魔物だ。普段はあんなにはデカくないがここはルルカだ、特色で体が大きくなってる。その分威力も強いから気を付けろ」
サラが大きな声で戦闘合図をした。
「戦闘開始なのです!!」
サンドスネークに気を付けるべきところは。砂の中に潜られないようにすることだ……。あいつは、砂上に出ていたら大して危なくないのだが。潜られたら面倒だ。俺はすぐさまリリアに指示を出した。
「リリア!水魔法であいつの周りの砂を固めろ!!」
「レイン様わかりました。【
リリアの魔法でサンドスネークの周りに水の檻ができた。俺はこのチャンスを、見逃さなかった。そしてサラにも俺が破壊術式を撃った瞬間。血鮮花術を撃つように言った。
「
レインが技を撃った瞬間サンドスネークの周りに悪魔が出てきてスネークを拘束した。その刹那。すぐさまサラも技を放った。
「
サンドスネークはみるみる体が崩壊している。これは破壊術式と血鮮花術のコンボスキルだろう。俺も見たことがなかった。
俺たちは今日も難なく魔物を討伐しルルカ村に帰ったのだがそこで帝国に潜ませていた協力人から連絡が入った。俺はその連絡を聞いた瞬間。力が抜けた……。
「お前ら心して聞け。帝国はもうだめかもしれない。天災が始まったかもしれない。もうわからない、」
「レイン様、どういう意味でしょうか!!」
「レイン!!」
「簡潔に説明する……。炎神イフリートが火山から出て、帝国を襲撃している。」
俺は話し終わって。策を考えていると部屋のドアを猛烈にたたき村長が俺たちのことを呼んでいた!
「レイン殿!!レイン殿!!ドアを開けて!!」
村長も俺が話していた【天災】についてを語った。
「レイン殿……。嫌、我らが敬愛する、プラノスアイリス様どうか私たちの世界を救ってください!!」
村長は俺のことをプラノスアイリスと言った。俺も最近気づいていたけど俺の前世は天理と一人で戦い続けた世界最強の神殺しプラノスアイリスその本人だった。これを聞いてサラもリリアも驚いていた。さすがに無理もないか。
「村長、頭をお上げください。依頼は僕プラノスアイリスが承りました。僕の力は完璧に戻ってはいないけど。あいつなら倒せそうな気がする。」
俺は特別任務を受けた。村長たちが戻ったあと、サラ達にも今回の詳細を伝えた。
「二人とも、今回の任務はお前らは来るな……。」
「レイン!!なんで……。」
「そんな……。」
俺は話をつづけた。
「サラお前を拘束していた地底神オストガロアは……。神ではない。本来神との戦闘になるとあんなものじゃ収まらない……。しかも今の僕プラノスアイリスは、本来の実力を発揮できない。お前らを守れない。だから絶対に来るな。心配ならこれを使え」
話した俺は二人に魔法のスクロースを手渡した。渡したスクロースは、
「二人とも、俺はもう昔の神殺しに戻る。今までありがとな……。」
そうして俺は今まで見せたことがない速度でその場を去った。
「どうしてなの……。レイン、私はレインに死なれると悲しくなるよ……。」
「私も同じ死の病にかかった私を、一生懸命助けてくれた恩人なのに……。」
二人は俺が戦場に行ったことで泣き喚いた。
「サラさん。とりあえずレイン様のことを見ましょう……。幸運を祈ります」
俺は音速で帝国に向かった。ギルドゴットイーターによると。状況は壊滅的、帝都は半壊。今はほかのギルドの腕利きパーティーが応戦しているらしい。そうなれば……。あいつらいるはずだ。
だが今は、かつての神殺しプラノスアイリスとして。助けに向かっている今は、影縫のことは後回しにしよう。もうすぐ帝都だ……。
そして俺は帝都についた。確かに状況は壊滅的だ……。これじゃそのうち全滅だな。俺はかつての力ほど強くない。相手は戦闘力上位者だ、イフリートに勝つには、どうしたらいい。最初から全力をだすか?それも良いだけど先にスタミナを切れるのは俺だろう。じゃあ最初に押されて相手の実力を測るのもいいのだがこれはなし……。どうすれば良いんだ!!
そう考えてる瞬間また頭の中で声が聞こえた。
――今の君に僕の力が扱えるか?君の答えを聞いていいか?――
「俺は今までいろんなものを奪われてきた。女神サラ様、冒険者剝奪、力……。俺から奪うものは、許さない。」
「権限せよ!かつて最強の神殺しと呼ばれた人間が命ずる。いま、この僕にかつての力を開放せよ」
――君の気持ちは、分かったよ、君はこれでイフリートを倒し次は、
そう昔の僕と会話が終わると。体中から力が湧き出てくる。髪色もどんどん青くなり、目も水色に変色している。
「サラさん、あれが本当の姿……。」
「サラ分かるの……。あれは相当きついはずなの。あのプラノスアイリスの力を少し開放しただけでもかなり負担がかかるはずなの……。」
「おい、君たち離れろ……。」
僕はすごい雷撃で地面に着地した。
「ここにいる冒険者よ、死にたくなければ後ろに下がれ。僕は君たちが敬愛している神殺しのプラノスアイリスだ。」
冒険者たちはざわめき始めて。その中でも疑ってる人もいた。でも相手は神だ、僕が倒さなければ誰が倒すのだ?
「おい、炎神イフリート。僕の最弱でお前の最強を打ち破る!」
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