第6話 レインとの決闘 今夜の小悪魔

 「そういえばリリアその……。イフリートの情報ってなんだ?」


 リリアは炎神イフリートに関する事を話し始めた。


 「結果からいいます。レイン様が集めていた情報は、すべてデタラメです。」


 リリアの発言でレインは困惑した。なにせレインが眠らずに調べていたことが無駄になったからだ。レインはそのままリリアが話すように言う。


 「炎神イフリートは、属性は炎ですよね?。」


 「あぁ」


 「それは世界のことわりがそうと思わせているだけなんです。相手は神なんです。神は法則を作れます。イフリートは常識はずれです。イフリートの弱点属性はほのおです。」


 それを聞いたレインは頭を抱えた。なぜ、炎属性のイフリートが炎が苦手なのだ。意味が分からない。でもこの状況でリリアは、嘘を言えるはずがない。答えが出なければ最初の計算が間違っている……


 地底神オストガロアと戦ったのを思い出せ。岩属性の弱点は、基本すべてだ、どの属性も効くが効果半分以下にしてくれる。それが岩だ。でも即死魔法は防げない……


 「あっ!そういうことか。もともとが間違っていたんだ、神の属性は属性モデルと、神聖属性!!。」


 神聖属性ってのは、はっきり言うと強すぎる魔法だ。ただ弱点が2つある。まずは闇魔法を食らったら大ダメージを食らう、もう一つは、自分の得意属性の耐性が大幅にダウンする。


 「ありがとう!リリア!!」


 「そうとなれば。サラとリリアの特訓といこう!!」


 そして俺たちは、特訓に行くのだが最近スマトラの森の魔物はよわい。こっちは血を扱う天使さまと、白銀の神聖属性のエルフが仲間にいる。もっと難しいところに行こう。


 「二人とも特訓で使う場所なんだが、ギルドから手配してもらって。アイリス地下大迷宮に行くことにする。」


 ここは、かつて鮮血帝が完全攻略した地下大迷宮だ。そしてかなり難易度も高い。


 「じゃあリリア個人情報ステータス見せてくれない?」


 「ぜひとも私のでよければ……。」


 俺はリリアの個人情報ステータスを見たのだがこれがすごいんだ。


 HP 110     特技 天界宮殿

 MP 600        ピュアフル

 SPD 40        水破壊

 MID 30        氷結零度え

          LV 46


 リリアやるな~レベルもそれなりにある。そして何といっても神聖魔法もある。回復もできるしこれは後衛職だな。でも少し気になるのだが天界宮殿って、なんだ?

神聖魔法は分かるけど……


 「二人とも地下迷宮に来たけど今日討伐する相手は、第45階層のエルダーキマイラだ。みんなには、覚えてもらいたいのだが名前の前にエルダーとついているのはすべて闇魔法を使える魔物だ。」


 よしこれで弱点属性である。リリアの対策が分かる。


 「もうすぐエルダーキマイラの巣だ!」


 歩いていくと今日な声でキィーキィーと超音波みたいな音が迷宮内で広がる。


 「前からくるぞ、気を付けろ!」


 エルダーキマイラが突進してきた。エルダーキマイラはサラに狙いを定めて技を放った【闇ノ目ダークライン】そうすると、漆黒のレーザーがサラを襲う!。


 そしたらリリアがカウンター魔法を放った。


 「私のサラちゃんになにするの!【天界宮殿かみのねどこ】これで一応大丈夫か……」


 神々しく輝く宮殿が出てきて、漆黒のレーザーが吸い込まれ、エルダーキマイラに直撃したのだ


 「大体の戦力は分かった、リリアは自分から攻撃する魔法を持っていない、例えると【ドM】だ。逆にサラはやはり命中力が悪いが敵を攻撃し続ける、これも例えると【ドS】だな……」


 サラがドSなのは、大体想像は、していた。あいつは俺の血を吸って、おかしくなっている俺を笑いながら吸い続けるやつだ。ただ、リリアがMなのは初めてだ。もしかして、二人はいいコンビなのでは?。と考えながら帝国に帰って行ったのだが。


 「二人とも俺と明日戦うか?戦うなら殺しにこい」


 そう俺は言った。これにも訳がある。今までの脳内の声を聴くと、俺は神をも超越している力があるらしい。まぁ良い明日のために寝るか。


 【翌朝】


 「リリちゃん準備できた?私は血をもらったから準備満タンなのだ!」


 「私もいつでもいける」


 「じゃあ行くぞ、殺しにこい」


 1対2で戦闘をした。先に仕掛けたのはサラだ。


 「いくよ、レイン!【血鮮花術 紅月宵ノ宮けっせんかじゅつ あかつきよいのみや】」


 サラの術は強いでも俺には通用しない。どんどんと戦いを思い出している……

サラの攻撃は、きれいな紅色の桜が周りに散り。触れたらアウトなフィールドができた。だがなんかいつもの桜ではない……。なんかおかしいなぁ。


 「そうか、リリアのバフか……、これは厄介だ」


 そうリリアのバフ技【天使の導きてんしのみちびき】だこの技は誰かの魔法を触媒として発動できる、連携魔法だ。だが、そのすべてを華麗に避けて。レインは技を繰り出す。


 「二人ともやっともう一つ技を思い出したよ……この技で二人とも一撃だな……」


 「いくぞ!【破壊術式 終末ノ冥土はかいじゅつしき ラストワールド】」


 レインは大技を繰り出した。すべてが闇の中に消え暴風と共に二人を飲み込んだ。ここは、結界がある。どのような技でも死ぬことがない、ただこの技はさすがに強すぎた。今日はお礼をしないとな。


 「二人とも大丈夫か……?」


 「そのことなんですが……、今日は許してください」


 と不吉な言葉をレインに言い。リリアは魔法を唱えた。


 「拘束魔法こうそくまほう グルカ」


 レインの体は拘束され動けなくなった。その後サラが出てきて、サラが言った


 「今日は血も吸うし、ちょっと二人で遊ぶなのです。少しは我慢してくださいなのです!」


 ――拝啓、レイン様未来の僕の体は無事でしょうか今の僕は少し危ないです――


 今夜、俺の体は壊された。

  


 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る