第3話 本当の目的・アイリス王国

 アドルド王国にて。


 「影縫かげぬいの諸君よ、よき働きであった大儀である。」


 国王は、影縫にそう言った。アドルド王国ギルドアビス。あのギルドは、何かおかしな点がある。確かに実力で態度を変えるのはわかる。だがあのギルドは俺にだけ風当たりが強い気がした。俺はどんだけ討伐しても、ランクが上がらず。


 ランクが下だからって理由で「役立たず」など蔑まれたてきた。だから俺は今、

いろんな場所で影縫と、ギルド、アドルド王国の情報を集めている。


 そう言えば、ギルドのランク制度を教えていなかったな。ランクは基本5段階あるんだ。


   サファイヤ


   ダイヤモンド


   ゴールド


   シルバー


   カッパー


 このように下から上に行くにつれてランクが高くなるって話だ。


 前の地底神ちていしんオストガロア戦でも勘をつかれたのだが。俺はこの世界で、一度死んでいるのだ。オストガロア戦で、少し思い出した。


 俺が気になるのは、オストガロアが最後に言った言葉だ。俺はあれが不思議でたまらない。でもまぁいい。


 俺がかつて何者だったのかは、俺自身もまだ思い出していないが。体で感じるほどに凄いやつだったのは確かだろう。


 そういえば、サラのステータスを見とかないとな。


 「サラ、個人情報ステータスて言ってみてほしい。」


 「言うなの!個人情報なの!」と大きな声で言った。


 HP 165       特技

            紅月宵ノ宮

 MP 500       時空移動

            血気王花

 SPD 20

            LV 45

 MID 30


 サラのステータスを見て思った。「これは逸材だ……」


 「おい、サラ~、お前は吸血鬼の何者なんだ?」サラは、この言葉を聞いて唾を飲み込むように言った「私は、吸血鬼の女王なの。だけどほかの吸血鬼よりも強くなりすぎて。強いことで邪魔だと思われて、オストガロアの領域に連れていかれ200年も封印されていたの」


 レインはその過去を聞いて自分と同じ境遇の奴だと確信した。


 「サラ、辛かっただろうに。」俺はサラに胸を貸してあげた。


 「そういえばさ、私の過去は話したなの!だから、レインの過去も聞かせてなの!」とサラがレインに言うがレインは「俺の過去は、まだお前には話せないんだよ」とすこし悲しそうな声でサラに言った。


 俺は決めた、俺の今後の目標は……


 最強のパーティー影縫かげぬいの壊滅


 吸血鬼の国の滅亡


 アドルド王国の壊滅


 俺は、ひとまず最初3つの目標を立てた。


 さてアルル村での聞き込みだな。レインは村人の方々にいろんなことを聞いて、話して、笑って、気が付いたら、夜になっていた。


 今日聞いた内容をまとめると。ここから北北東のほうに約120km歩いたところに【アイリス帝国】があるらしい。アイリス帝国のギルドは特殊で、みんな一つのものに手を合わせ、祈りをするらしい。


 アイリスは神殺しの国なのかな?俺にピッタリじゃないか。


 「サラ明日から、馬車で2日ぐらいかかるアイリス帝国に行くぞ。ちゃんと疲れは抜くようにな。」


 「はいなの!」


 翌日俺たちは、馬車に乗りアイリス帝国へと、旅だった。


2日後


 俺たちはアイリス帝国へとついた。新しい街に来たら最初にするのは宿屋探しだよな。テンプレだよな。そう何気もない普通の話をサラとしながら宿屋を探した。


 宿屋【銀月ぎんつき】そこの店主のクルルさんはとてもいい人だ。部屋も用意してくれて。ご飯も絶品だ。とてもおいしい。


 何日もかけて情報を集めギルドに向かうことにした。


 ここがアイリス帝国ギルド【神殺ゴットイーター】か……。何か懐かしいような。俺は前世でこの帝国に来た事あるのか?俺には分からなかった。とりあえず俺たちはギルドの中へ入っていった。


 「いらっしゃい!」そう大きな声であいさつしてくれたのはここの受付嬢の。

【シエナララ】さんだ。何か懐かしい。俺は昔あったことある?シエナさんはエルフだからその仮説もあるのかもしれない。


 とりあえず称号を隠し冒険者登録をしよう。


 登録をした俺たちは毎日毎日クエストに出向きランクをシルバーまで上げた。でもランクは確かに5段階だ、でも昔俺はあの5個にはない称号だったはずだ。


 なんか今日はざわついているな。俺たちは街の住民に話を聞くことにした。

「あの……すみいません。今何かざわついているのですが、何があったのですか?」と住民たちは「ギルドでダークホースが出たとかなんとか……鑑定の紙でスキルも見たのだけど、かつての最強の神【天理てんりイブルシファー】との長年戦い続けて帝国を救った。鮮血帝せんけつてい【プラノスアイリス】様とおんなじスキルを持っているとか。」


 もしや……と思いレインはステータスを見た。そこには、確かにあった【目ノ終末アイズ】が……


また、頭の中でささやいている。


――お……れ……き……く……かい……ほ……せ――


 少し不気味だ。


 俺たちが翌朝ギルドに行くと。すごく歓迎されていた「鮮血帝の末裔がここにいるぞ!」それを聞いたらみんながレインの行くとこ阻まず握手を求めてきた。なんか後ろから殺気がすごい出てるな~と思いレインは振り返った、そこにはすごくやきもちをかいているサラがいた。レインは焦りながら。


 「サ……ㇻさん~、体調大丈夫でしょうか~?」とサラに聞いたら。甘い声で「抱きしめて」と言われ思う存分抱きしめた。


 ところでギルドから出ている【特別任務】なのだが内容がまた大変なのだ。

【レイン殿、サラ殿、我の国では今天災が降る注いでいる最中なのです。できればお二人殿で近くの活に出向いて。炎神イフリートを討伐してほしいのです。報酬は最低聖金貨600枚】


と書かれた紙を渡された。俺たちはちょうど金に困っていたのでこの任務を引き受けることにした。


 

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