第2話 VS地底神

 「グハッ」レインは爆音と共に硬い壁にぶつかった。「レインよ、実力解放できないお前が我を殺すことはできるのか?」笑いながらレインに問う。


 「地底神オストガロアよ、俺は最後まで足掻くぞ、たとえ手足がちぎれてもな、俺の復讐はそんなものでは止まらんぞ?」と、腹を押さえて言う。


 オストガロアの猛攻撃はそれでも止まらなかった、「岩烈火がんれっか!!」そう唱えた瞬間レインの周囲から岩石と炎をまとった岩が無数に降り注ぐ。岩石が地面とぶつかるたびに地面が揺れる、立ってるのが不思議なぐらいに。


 レインも負けずと攻撃をする。「目ノ終末アイズ」唱えた瞬間オストガロアの周りがたちまち暗黒の霧が覆う。だが、オストガロアには浸食耐性があるのか?あまり効かない


 レインは次の攻撃を仕掛ける「最後ノ審議ラストジャッジメント」地底内でレインの叫び声が響きわたる。轟音で粒子も消え去るほどの威力それでもオストガロアにはあまり効かなかった。


 レインは考えた「なぜ効かないんだ地底神あいつは岩の攻撃……岩は属性攻撃に強い……そう言うことか!」「おい地底神、お前をここで殺す」


 「レインよ、何を言っているんだ」と高笑いしながら笑う。「君が今我に勝てるほど君には戦力がない」とオストガロアは言う。


 オストガロアは、なにか不気味な呪文詠唱をし始めた「地底神、岩斬ノ御子ちていしんがんざんのみこ!!」呪文を唱えてしまった……レインの周りから岩でできた魔物が次々と襲う。

  

 「ったく、これはさすがにまずいな……」レインに少し焦りが見える。


 レインがいた場所の岩壁が御子の攻撃で崩壊した……砂煙が散ると壁の奥には身長が150cmぐらいの金髪の美少女が血だらけで拘束されていた。それを見たレインが地底神に猛犬のような唸り声で言った


 「おいオストガロア、俺は大抵の事は水に流すが、無抵抗な彼女に拘束し痛めつけるのは話が違う」そう言うと。金髪の美少女は今にも死にそうな顔で、こちらを見て「た……すけ……て……」と言う口の開きをレインは見た。その瞬間レインの脳ないでまた声が聞こえる。


――リミット解除――


 黒髪のレインは、白髪になり、目もたちまち赤く染まった。


 「あぁ思い出した確か僕、いや俺は、昔はこんな風だったなぁ~。おいオストガロア俺は思い出したぞ!!」と言うとあたり一帯に神でも見たことがないような紫の魔力が壁となりすべての御子が散った。

 

 「破壊術式、理滅剣はかいじゅつしきりめつけんプラノスアイリス!!」そう唱えるとレインの横から魔法陣が出てきて漆黒の剣がレインの手元に届いた。


 「ったく、これでタフなあいつに傷をつけれるなぁ」レインは漆黒の剣を持ちオストガロアのもとへ、高速移動し切り付けた。理滅剣は、ことわりごと時空を切り裂く剣。


 だがオストガロアはまだ生きている。「知っていたよお前が理滅剣で倒せない事をな、確かお前のスキルには理耐性があるよな?」そうオストガロアに問う


 「そうだ、正確に答えるとだけどな。さてどうするお前はもう手段がないんだろ?」レインは確かに手段がなくなっていた、だがレインはまだ奥の手があった。


 「ったく、お前は何も見ていないんだな。」そうレインはオストガロア言う。「貴様何を言っておる。グっグハッ、なんだゴッ」と苦しそうにオストガロアが膝をついた。


 「お前はやはりタフだ、バカ生命力め、お前はリミット解除をした僕と戦っている時点で負けてたんだよ。お前は俺に怪我を負わせても、俺はお前の生命力を触媒にし、自分の生命力を増やしていたからね。ほら上をみて、黒球こくきゅうがあるでしょ、これは僕の技で【不和の世界ふわのせかい】と言うんだよ。」


 そしてどんどん生命力を奪われるオストガロアは最後の気力を振り絞ってある言葉を言った「て……ん……り」地底神オストガロアは、消滅した。


 そしてレインは黒髪に戻り倒れてしまった。


 ――僕は何をしているんだ、こんなに制限をかけられていてもこの程度か……――


 レインは目を覚ました。僕は何か頭にぷにぷにした感触があった。目を開けると上から美少女がのぞいていた。「うわぁ誰だおまえ!って君はもしかして……」レインが大声を出すと、少女はびっくりしていた。


 「あっ、ごめん、目を覚ましたばかりで意識がおろそかだった」少女がうなずく「こちらこそありがとう」少しかすれた可愛らしい声でそうお礼を言った。


「ところで君の名前は?」金髪少女に問う「私の名前は……ない」この言葉を聞いてレインは耳を疑った。「ごめん、もう一度」「名前は……ない、ないからつけて」少女がレインに名前をつけて欲しそうな透き通った目をしてこちらを見つめている。


 「わかった、わかった、つけてやるその前に僕、俺の名前を教える!」少女は聞きたそうに瞳をキラキラさせていた。


 「俺の名前はレインアングロスだ。覚えたか?」「さてお前の名前は何にしようかな?」レインは少女を見つめた――この子の容姿はかなりできている、髪色は金髪、目もきれいな赤色とオレンジ色のオッドアイだな――


 「きめた!!お前の名前は【】だ!」サラはうれしさのあまりレインに抱き着き、サラを連呼していた。


 「よし現実に戻るか、さて金髪美少女サラと出合ったわけだがここからどうする?」と考えていた時にサラが「ごはん頂戴なの!」とおねだりしてきた。


 「ごはんとかないぞ俺も食べてないからな」と、サラに言った。

「サラは血がご飯なのちょうだいなの!」と言ったので仕方がなく自分の血をサラにあげた、血を吸われている感覚はちょっぴり気持ちがいい、なんか変な気分になるなとレインの血を飲んだサラがレイン提案をした。


 「私、魔法使えるなの。」とレインに言う。レインがサラに【テレポーテーション】使えるかと質問し。


 「私使えるなの!」と答えたのでサラに近づきテレポーテーションをしてもらった。


 本当に大迷宮の外へ、戻ってきた。


 俺はひとまず情報を集めるためにアルル村へと向かった。もちろんサラには俺の素性を教えてはいない。

いつか時が来た時に教えるとしよう。


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