作戦会議・3
「なるほど。詳しい理由は分かりませんが、後ほど検証してみましょう。その結果次第とはなりますが、【ナビゲート】が信用できるものだと仮定して、植村くんは暫定的に“ウイルス回収部隊”へと配属してもらうことにします。よろしいですか?」
「あっ、はい!了解しました」
「そう考えると、メンバーも勝手知ったる仲の人間がいた方が良いかもしれませんね。テンとナギも、植村くんと同じ部隊で構いませんか?」
副団長からの問いかけに、二人は一瞬だけ目を合わせて、すぐに無言で首を縦に振って返事とした。
俺としても、一緒の部隊だと安心できそうだ。
「では、部隊長をアイリさんに。補佐は、ライアンさんにお願いしたいと思います。必然的に、残ったメンバーが“団長捜索部隊”となります。こちらの部隊長は、エリザさん。補佐は、私が務めます」
異論はなく、スムーズに部隊の編成は決まったようだ。一応、整理しておくと……。
『ウイルス回収部隊』
剣持アイリ(部隊長)
巻島ライアン(隊長補佐)
那須原ナギ
忍頂寺テン
植村ユウト(助っ人枠)
『団長捜索部隊』
蓮見エリザ(部隊長)
黒宮ユウカ(隊長補佐)
安東イブキ
雲雀ヒナノ
朝日奈レイ(助っ人枠)
こんなところか。蓮見さんは怖そうだったから、剣持さんが隊長で、少しホッとした。
「もし、別行動となった場合、互いの作戦の進捗状況を逐一報告することを、忘れないように。どちらかが先に任務を完了させたら、別部隊への応援に向かう段取りでいきましょう」
「りょーかい。それで、肝心な戦艦内のセキュリティーは、どんな感じになってるの?
「具体的に、ということですよね?偵察用ドローンで判明した限りでは、
剣持さんの質問に、副団長は巨大モニターを起動させると、そこに
「まずは
盾役か……自動回避で躱すのは得意なんだが、後衛まで守るとなると俺には難しいかもしれない。うちの班で期待できそうなのは、剣持さんぐらいだろうか?そもそも、どんなユニーク持ちかも分からないからなぁ。
「次に、
そうか。そいつらがいると、飛び道具を持つ後方支援の攻撃が遮断されてしまうということだな。見つけたら、真っ先に狙っていこう。
「三番目は、
下からは
「四番目は、
犬型の自動人形……昔、あったなぁ。そういう、ロボットの玩具。今回のは、そんな可愛らしいものじゃないけど。仕込み刃って、なんだよ。
「最後は、
「うわ、ヤバそう。いわゆる、ボスキャラってヤツですか?」
いかにもゲーマーっぽい反応をする姐さん。だが、確かに分かりやすい表現だ。
「そうですね。明らかに他の四種とは違うと思うので、違和感を覚えたら、それが
「初見殺しの技とか持ってたら、厄介ですよね〜。まぁ、そっちの方が攻略のしがいはあるけど」
「
守る者か。機械だから、手加減する必要は無さそうで良いけど、どれほどの性能を持っているのだろう……並行世界のオーバーテクノロジーが生んだ、最強クラスの
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