第 2 章 はじめてのダンジョン
ダンジョン・1
LV:1 無色のダンジョン
ミッション
45分以内に、秘宝の番人を撃破せよ
二足歩行で赤いマントを
オセ
獣人型・総裁級クリーチャー
「敵は、総裁級と判明。このまま、プランAで行くで」
後方で
「おっしゃ!任せとき……って、うおっ!?」
先陣を切ったのは、豹のクリーチャーだった。
前線を張っていた男女のうち、男の方へと狙いを定めて疾走してくる。獣人だけあって、そのスピードは人間の比ではない。
ブオンッ
その勢いを利用した槍の一突きを、スライディングで
スパンッ
研ぎ澄まされた彼の持つ包丁は、下手な剣よりも、切れ味が磨かれている。ぱっくりと切れた
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15歳(男)日本出身
「漆黒の鎌」所属 E級冒険者
身体能力 B
スキル
【制作(料理)】rank72
【手さばき】rank48
【自然】rank36
【サバイバル】rank24
【鑑定】rank22
【回避】rank18
ユニークスキル【調理師】rank ー
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彼のユニークスキル【調理師】は、料理に関する基本スキルにボーナスを与えるほか、調理器具の扱いが向上するという特性があった。
彼は、サポーターとしてチームの専属シェフを務めながら、スイーパーとして前線にも立つことができる戦う料理人だったのだ。
「どやっ!手応え、あったで!?」
敵のダメージを確かめるために振り返ると、そこへオセの持つ槍の
「ちっ!!」
ガキィィン!!
柄による逆突きを、今度は背に隠していたフライパンを咄嗟に盾がわりに代えて、直撃を回避する。
それでも敵のパワーか、一瞬、マサキの体が浮かされる。まともに喰らっていたら、致命傷になっていたかもしれない。
更に、クリーチャーは手を緩めない。ぐるんと、槍を回転させながら身体を反転させ、今度は鋭く刃先を突いてきた。
ギャンッ!!
二撃目は受け切ることが出来なかったマサキのフライパンが、宙に吹き飛ばされる。無防備となったガラ空きの相手へ三回目の突きが命中しようとした、その時……!
「光の護り手!!」
ギイイイイン!!
オセの後ろに回り込んでいた、もう一人のフロントマンが両手を前に掲げると、マサキの眼前に透明な障壁が出現して、痛恨の一撃を防いでみせた。
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15歳(女)日本出身
「漆黒の鎌」所属 E級冒険者
身体能力 C+
スキル
【応急手当】rank60
【水泳】rank40
【跳躍】rank33
【魅惑】rank28
【変装】rank19
【説得】rank12
ユニークスキル【断絶】rank ー
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あらゆるものの干渉を断ち切る、絶対障壁を作り出すのが【断絶】の能力だ。完全にサポート専用のスキルだったが、予測のつかないクリーチャーの攻撃に対しての防御策としては、非常に重宝されるものであった。
「すまん!助かったわ、ホノカ!!」
「油断しすぎやねん!練習でも、散々注意されとったやろ!!」
茶色い髪のボブカットで、見た目はふんわりとした天然系っぽいホノカだったが、マサキとの仲もあるだろうが、どぎつい関西弁でギャップを見せる。
その声でヘイトを買ってしまったか、豹男の怪しい瞳が、今度はギロリと彼女に狙いを定めた。
「ホノカ、夫婦喧嘩は後にしとき。まずは、目の前の敵に集中!」
通話機能でホノカに声を掛けながら、
「セイラ!」
「いつものやつ、頼んだで。ホノカちゃん」
「うん!闇の封じ手!!」
キイイイイン!!
セイラの号令で、次にホノカが障壁を張ったのは、なんと敵に対してだった。四方八方を障壁で取り囲み、身動きを取れなくしたのだ。
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16歳(女)日本出身
「漆黒の鎌」所属 D級冒険者
身体能力 C
スキル
【近接戦闘(薙刀)】rank75
【芸術(茶道)】rank62
【母国語(日本)】rank51
【威圧】rank43
【目星】rank38
【歴史】rank27
ユニークスキル【玄武】rank ー
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「玄武流薙刀術……
ひゅるんっと薙刀の柄が、蛇のごとく伸び始め、それを
そして、それが身動きの取れない敵に命中する直前、ホノカが【断絶】を解除する。
これが、二人の磨いた連携技だった。
シュルルルルル
まるで、意志を持っているかのように、オセの全身に巻き付いていく、鞭と化したセイラの薙刀。
「蛇咬鞭……
彼女のユニークスキル【玄武】は、触れた物質を自在に軟化・硬化することができる、数あるユニークスキルの中でも希少性の高いものだった。
敵の全身に巻き付いた鞭が、今度はズッシリと重い鎖のように変質し、きつく締め上げていく。
ギュウウウウウ
「お膳立ては、しといたで。きっちり、仕留めてや!マサキくん!!」
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