第7話 なろう転生 あるピーマンな忍者さん その7

冒険者登録!と言えば「お約束」の三下モブキャラのウザ絡み!!


と、言うテンプレには引っかからなく、無事無難に登録完了。


受付のお姉さん(皆さん、普通に綺麗か可愛い方ばかり。あと胸部装甲も皆さん普通以上に高い数値だった)から頂いた助言に従い、危険度の低めな薬草採取のポイントに現在向かってる。


MAPと鑑定と言うチートスキルで、ポイントに到着して早速薬草採取。

しゃがむ込んで一々詳しく調べなくても、ゲーム画面のアイテム発見時の様に薬草に「!」が付いて見える。

なんてお気楽極楽な採取!調子に乗って取りすぎないように注意しながら、まずは採取に勤しむ。


ちゃんと受付のお姉さんから、大体どの位の量を採取出来るとかの情報も確認済。

まぁ取り過ぎたとしても、マジックバッグに入れて置いて、必要分だけ提出でもいいんだけど。でもバッグの容量もそこまで多くはないので、あまり無駄にはストックも出来ない。


危険度低めとは言え、弱いモンスター・害獣は居る場所なので、採取ばかりに気を取られずにMAPもチラチラ確認。


そうしているとMAPに敵対を意味する赤色の〇印が!


まだウチが自分で視認・確認したことのないモンスター・害獣は、赤色の〇印を注視しても、「???」っと詳しい情報までは出てこない。

実際に見てみて、鑑定してそれの情報を取得すれば、以降は同種のモンスター・害獣なら、「大ねずみ(危険度 小 討伐確認部位 尻尾)」などと表示されるらしい。


実際に視線の先にその「大ねずみ」を捉えて、鑑定して確認。

MAPの赤〇を注視して、そこからの情報も同じであることを確認した。


相手(大ねずみ)とは結構な距離がまだあるので、相手からはまだ気づかれてない。

なので、こっちからの先制チャンスだけど・・・。さて、ファーストアタックはどうすべきか。

クナイを投げて遠距離投擲攻撃?

火遁の術等の遠隔可能スキル?

忍び足・気配隠ぺい・体術・ステータスを駆使しての接近してからのステルスアタック?


まずは接敵からのステルスアタックがどこまで使えるか。これをしっかり見極めるのがいいと判断。

忍び足・気配隠ぺいしながら、ゆっくりと近づいて行く。

近寄って見れば、「大ねずみ」と言うだけあって、結構な大きさがある。

日本で一般的に居る大型のネズミが「ドブネズミ:体長:20から25センチメートル体重:200から450グラム」とされ、それより一回りは大きく35センチはありそう。

ウチが飛び掛かれば、手にしたクナイの攻撃範囲までは接近出来たけど、相手にはまだ気取られてない。

ここで躊躇してたら気づかれて、不意打ち出来なくなるので、覚悟を決めて大ねずみ目掛けて跳躍!

相手が気づいてウチを振り返ると同時に、クナイを一閃。


首を完全に切り飛ばすには至らなかったけど、半ば近くまでの傷を付け、大ネズミは血の海に横たわってる。


・・・初めて「殺生」をした訳だが、それに関しては精神的な負荷はない。

「異世界転生マニュアル」にも、(こちらの世界に合わせて、モンスター・害獣等への攻撃・殺生に対する精神的な耐性は上げております)と書いてもあったし。


でもね?グロイ。


モザイクされてない、血の海の中のねずみの死体。

グロ耐性も上げてくれてはいるんだろうが、それでもグロイのよ。

更にこれから、その尻尾を切り取らないとならん。

でもこの世界でやっていくなら、当然しなきゃならい事。


なんとか尻尾を切り落として、薬草とは別のズタ袋にそれを収めた。


初の戦闘・殺生・部位回収と一連のミッションをクリア。


うん。なんとかウチはこの世界でもやってけるんじゃないかな。

手応えを感じつつ、まだ薬草も足りてないので、薬草と大ネズミを探索しながら草原を更に進んで行くことにした。


2匹目発見→火遁の術攻撃→こんがり焼けました!(いや、食わないよ?)


3匹目発見→クナイ投擲→HTI!まだ息はあるが、動けない。生食用?(いや食えないから!!)


一通りの攻撃手段を試しながら、薬草も数は足りたので、今日のとこはここまでにするとしますか。


今日の稼ぎは大ネズミ×3・薬草×20。

合計で銀貨一枚と大銅貨3枚。

一般的な駆け出しなら、宿は雑魚寝のとこで宿代は大銅貨5枚程度。

一日で銀貨(=大銅貨10枚)稼げたら御の字って感じなので、ウチの稼ぎだと結構ラッキーくらいな感じ。

ウチは流石に雑魚寝は勘弁なので、個室の安いとこで一泊大銅貨8枚。

宿代を引けば今日の利益は大銅貨7枚。まぁ普通の駆け出し冒険者と利益的には、そう大差ない感じかな。


支度金も貰ってることだし、いざとなったら2週間程度は野営装備と非常食で食べるには困らないし。


焦らずにゆっくりと、この世界を楽しむために堅実にやってきましょうかね。







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