さよりちゃん

マーリアちゃん

｢さよりん、何かボクに言ってくれてる？｣

｢えっとね...なんか...引っ越しの日に会えなくて、さびしかったって...｣

｢うわ～ん！さより～ん！ごめんね～！｣

ボクは、後ろを向いて、さよりんに向かって、あやまった。

｢さよりん、だいじょうぶだよ！って言ってるよ｣

｢えっ？ほんとに？｣

｢うんっ！あやめっちのことは、ずっと好きだからって...｣

｢うわーっ！ボクも、さよりんのこと、大大大大大好きだよーっ！｣

｢さよりん、めっちゃ笑って、あやめっちのことを見つめてくれてるよ｣

｢ほんと？｣

｢うんっ！めっちゃ笑ってる！優しく見つめてる...｣

｢うわ～ん！さより～ん！｣

｢さよりん、あやめっちにバイバ～イって言ってるよ｣

｢えーっ？｣

｢あやめっちに手をふっているよ！｣

｢ほんと？｣

ボクも、後ろに向かって手をふってみた。

｢さよりんロンドンに帰るって...｣

｢えーっ？ロンドンに帰っちゃうの？｣

｢うんっ！あやめっちとパリで会えたから、これでもうロンドンに帰るね！って...｣

｢うわーっ！さより～ん！バイバ～イ...またねー！｣

ボクは、おもいっきり後ろのさよりんに向かって手をふった...