第9話ヒントをさらに探す。

 ヒントはすぐに見つかった。それは床下を探していたので、しゃがんでいたのでベッドの裏にも何か書かれていないかなと思ったから寝転がってベッドの裏を見てみたらそこに文字が書かれていたからだ、今度は木の部分にヒントが書かれていた。

『三人だれかが各々の場所で死んだら全員お陀仏だ。各々の場所で持ち帰ったアイテムはこの部屋に保管することが出来る』

 なるほどって、お陀仏って言い方古いな。まあそれはおいといて、無人島、ダンジョン、ゾンビ村、それぞれで僕の分身が持ち帰ったアイテムはここに保管することが出来るのか。それは良いことを聞いた。まあ自分の事は自分が一番よく知っているし、自分の相棒バディーが自分って言うのもそれはそれで悪くないよな。でも一人でも死んだら全員死亡で脱出不可能なのか。でもこれゲームじゃないんだよな。現実なんだよな。

 僕は首をぶるぶると振った。

 でも、ここは多分セーフティーゾーンなんだろう。だけど不安はまだたくさんある。一人が戻ったとしても一気に全員の意識がここに集約することはないだろう。それはここにそれぞれ戻ったときに時間差の感覚があったからわかった。だから緊急時に別の場所の僕が一人ここに帰ったとしてもそれで助かる事はない。各々がこの部屋にどうにかして戻るしかないのだ。だから各々の僕がそれぞれ気を付けなければならない。僕は元来の性格がおっちょこちょいだと自負しているからな。へまを踏まなければいいんだけど。僕はまた三人に分裂するであろう意識を心配するのであった。

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