第8話部屋を調べる
とりあえず、部屋を調べるとしよう。なんだかおらわくわくしてきたぞ。
ってな気持ちで部屋をくまなく探す。しかし気をつけなればならならいのは、毒や罠のたぐいである。気づいたらこの部屋にいた。そして変な状況である。今が何時何分かは分からない。もちろん何月かも。普通に考えれば昨日寝てここに来てだから次の日になるんだけど、この状況がふつうとは到底考えられないので、正確な時間はわからないし、知りたい気持ちは今はなかった。今はとりあえずはこの状況を整理して、理解して、打破して脱出することが一番大事なのだ。まあ、状況次第で脱出しなくても良いかもとか一瞬考えたのは誰にも内緒である。
部屋をくまなく調べ始めてから数分が経過しただろうか。壁に文字が刻まれているのが目に入った。それは何か鋭いもので削られたようなそんな傷である。
「脱出してみよ。ここから。出来るものなら。一人は三人であり、三人は一人である。全員の力を合わせないとここからは脱出することは出来ない。脱出方法はそれぞれの場所からキーアイテムを床下にはめ込め。さすれば地下室の入り口が開き、そこから抜け出せるであろう。
「キーアイテム? 床下?」
僕は床下を探してみた。するとベッドの下に地下室の入り口と思しき場所があった。それは明らかに入り口の型をした線が入っており、そこを開けたら人一人通れそうな空間が姿を現しそうであったからだ。そしてそこにはたしかに何かをはめ込むような穴が線の枠の真ん中に三つ存在していた。
「なんだろう。何の形だろうか。そこにアイテムをはめ込めば多分地下室の入り口を開ける事がかのうなんだろうな」
うんうんと言いながら、他にもヒントがどこかに書かれていないか探す僕であった。
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