第4話まだ考えている

 そして二つ目の推理が当たっていた場合は深刻な状況になる。その推理とは誰かに連れ去られたという事である。それはつまり犯罪に巻き込まれたという事に他ならない事であり、人生が色々と詰んでいるかもしれない。なぜならば連れ去られたという事は僕をここに閉じ込める事が目的って事になるから僕をここから逃げさせないようにする工夫がなされているのだろう。あの壊れかけた扉は簡単に開くのだろうがその先はどうなっているのか予想もつかない。もしかしたらこの部屋だけ廃墟風のインテリアで外に出たら厳重なセキュリティーに監視されているのかもしれない。

「僕は……モルモットなのか?」

 全裸の自分を眺めながら悲しい気持ちでそう嘆いた僕であった。

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