突然変異②
「イヒヒww ほんとに混ざっててウケるw」
〚なんだコイツ?〛
「人の体で爆笑しないでください」
先日に起きた死亡事件の経緯を説明していた師人は
「あのー……結局この方はどういう……?」
「あっ、自己紹介がまだだったね。私は
「違います」
「それでえーと、清水……」
「
「羽依ちゃん! 写真で見るよりカワイイね〜!」
「あ、ちょっ! アハハハハハ!!」
白い歯を見せながら抱きつかれ、意志とは関係なく大きく口を開けて笑う清水。また無限ループが始まった……と師人は頭を抱えた。そしてそんな賑やかな一室に、更なる来訪者が現れる。
「ちゃーっす……ん?? えッ!?
「ん? おおッ
「
「いやいや、今日帰るって送ってるでしょ」
「あれ? ほんまに?」
柊は気がつくと清水を離して相良に近づく。携帯を取り出し画面を覗く二人は、またワチャワチャと話しこみ始める。その様子にそそくさと清水は伺う。
「先輩先輩」
「ん、ああ。俺と相良はペーペーの頃から柊さんに世話になっててな」
A級職員の柊は年齢は若いがベテランであり、一年以上前に相良と師人、二人の世話役をしていた。
つい最近まで
「あの人、気に入った奴にはグイグイくるから慣れた方が早いぞ」
「……滅茶苦茶いい匂いがしたっす」
◇
「で、みんな何で
「相良は俺が力試しで呼びました」
「私は修行と見物っす」
寄生した宿主を強化する
「いいね〜! それじゃあタイマンで勝った方には優しい先輩がラーメンを奢っちゃろう」
「え〜〜ラーメン? 俺たち社会人っすよ?」
「ほんまやで、ワイら小学生とちゃうで
「え……? いらないの?」
意外な返答に柊はキョトンと寂しそうに聞き返す。その様子に相良と師人は顔を合わせ、少し間を置くとその質問に答えた。
「チャーシュートッピングでお願いします」
「ゴミと借金以外はなんでも貰いまっせ、姐さん」
「うんうん、二人共素直で可愛いね!」
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