高校一年生 初恋キャラクター現る
今でも忘れられない出逢いであり、運命だったのではないかと思う。
高校一年生の年始、私は具体的な名は挙げないがやる時はやる銀髪の侍に目を奪われていた。
一目惚れ《はつこい》をしたのだ、血濡れの彼に。(このあたりから性癖が開拓されていた感は否めない)
一時期は昔で言うガチ恋、今で言うリアコでした。今はさすがに違うけれど。
この初恋こそが、私の夢女子の幕開けでした。
その当時オタクな子が身近に居なく、居たとしてもその子は奇妙な冒険を愛している子だったので、お話はあまり合わなかったので悲しい悲しいオタク生活を送っていました。
でも、その子のおかげで奇妙な冒険も大好きになりました。
そもそものオタク人生の開始がキャラへの一目惚れっていうのが、今でもちよっと恥ずかしく感じます。
でも、そこでちゃんと作品に一から触れて、セリフのひとつひとつが刺さって、今の私がいると思うとやっぱり好きになってよかったな、と思います。
実は中学生の頃から、夢界隈もとい夢小説の存在は友人を介して知識として知っていたのです。
でも、その頃は携帯電話も持っていなかった上に検索するための機器も両親が管理していたのでなかなか手を出せずにいました。
高校生に進学し初めて買ってもらった携帯電話は、上下にスライドさせると文字を打つためのキーボードが出てくるタイプのものでした。
そこで初めて夢小説のサイトを見て、衝撃を受けました。
「なんなんだ、これは」
ドキドキと高鳴る胸と、溢れる涙、手に汗握るほどの興奮。
まるで脳天から足先まで雷が落ちて、地面に抜けていったかのような衝撃でした。
そこには、私の知らない世界がありました。
その当時、自分でも小説を書いてみたいという思いがあった私は、
「私にも……書けるかな?」
と、思いホームページのサーバー提供サービスに音速で登録をしていました。
「私だったらこうしたいし、こうする 」
「こんな展開も面白いかも」
「……強くて、かっこよくて可愛くて、高身長の自分になりたい」
そこには、たとえ空想だったとしても。妄想だったとしても、それが全て叶えられる世界がありました。
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