21話 エデン③

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 歓迎の会場は丸い池がある中央広間へと移動し、人々はそれぞれ自分の家から机や椅子を運び出して特設の会場を作り上げた。

 どこからともなく木の実や果物、米に野菜に果汁たくさんのジュースが運ばれてくる。旅人たちのためにこしらえた訳ではなく、普段から備蓄していたり夕飯の為に作っておいたものなどだったが、どれも良質で味の保証は充分だった。歓迎の会とは言っても、町民はお客と同程度に食事はするし、豪勢な料理を特別に用意する訳ではなかった。エデンの人々は人間の立場に上下や優劣を加えない。例えるならまるで家族たちのように、遠い祖国の人々のように、久しぶりに帰った我が家がおかえりを言ってくれるかのように、そんな風にカズハたちは迎え入れられた。

 申し訳程度の町長の挨拶のあと、果物のドリンクで乾杯が行われた。乾杯の音頭もそれは静かで細やかなものだった。派手にグラスを打ち合わせるようなことはなく、人々はすぐに談笑を始めながらのんびりと食事を楽しみ始めた。一番大きなテーブルに座り、次々に渡される食事を受け取りながらも、ダンゴは少し物足りなさを隠し切れないようだった。

「もう立派なじじいのワシらが言うのもなんだが、長生きした老人たちのような人々じゃないか、フミオ、トシよ。平和でのんびりするのは結構だが、こう、もうちっと活気が欲しいな」

 フミオもトシも、ダンゴと並んで戦闘部隊の最高齢の者たちである。彼らはまだまだ戦に出る元気があるので、宴会は酒も用意して盛大にやるくらいが性に合っている。しかし最も寂しげなのはヒロキだった。ダンゴの口から酒というワードが出たのを目ざとく耳ざとく聴き取り、すぐに反対の席から移ってきてダンゴの隣に陣取った。彼は無類の酒好きというよりは、アルコール中毒に近いと言っても間違いはないかもしれない。

「いや、全くですよダンゴさん。木の実や草も旨いのはそりゃ旨いが、宴は何と言っても肉と酒、これに尽きるでしょう。もう旅の目的地には辿り着いたんだ。あとは折り返して帰るだけなんですから、ここで残った酒をみんな空にしちまいやしょうぜ」

「ええ?それは、その、どうかな。カズハに聞いてみんと、後で怒られるのもなあ」

「そんなことを気にしてちゃあ、カザーニィの戦闘部隊副隊長は務まりませんぞ」

「そんなこと関係ないわい。お前、飲んでもないのに今日は変だぞ。疲れとるんじゃないか」

 実を言うのならダンゴたちだって酒の一杯くらい飲みたいところだが、ヒロキの酒癖の悪さは冗談にならなかった。彼は大して強くもないくせにお酒ばかり飲みたがり、多くの場合において迷惑沙汰を起こすので、その度にカズハから叱られている。そして酒を飲ませた者たちも怒りの矛先からは免れられないので、相手側から酒を出されない限りはうかつに飲むことは出来ないのだ。

「まだ酒を取り上げられてるんですから飲めやしませんよ。ね、いいでしょ。とりあえず乾杯だけでもしませんか」

「ああもう、駄目だ駄目だ。お前はいつもそうやって誰かに迷惑かけるんだから。人様の家の窓ガラスを割ったり、素っ裸になって踊りだしてみたり、この前のエイ国でだって、あれだけ言うたのに路上で吐き散らかしたじゃろうが。あれを謝って処理したのはワシらなんだぞ。なあ。トシ」

「お前は飲んではいけない運命にあるんだ。諦めろ」

「あ、トシさんが喋ったの旅に出て初めてじゃないすか。あなたはもっと主張しなくちゃ駄目ですよ。いや、ええと、そんな話じゃなくてですね」

 わあわあと騒いでいるおじさん達を恥ずかしく思いながら、カズハは少し離れた机でエドワードと町長の三人で食事をしていた。その周囲の人々は物静かで慎ましい。今日は泉が特に澄んでいただとか、この空模様を見ると数日中に雨が来るかもしれないとか、素朴を絵に描いたような会話を楽しんでいる。カザーニィの賑やかさと足して二で割れば丁度良くなるかしら、とカズハは溜息をついた。町長はそんな彼女の様子が目に留まったようだ。

「やはり、それだけ若くして戦闘部隊の女隊長を務めるとなると、気苦労も尽きませんか」

「ああ、いえ。いつもの事なんですから気にしないでください。それよりこれ、本当に美味しい白菜ですね。外交を行わないということは、この野菜も全部ここで採れるんですか?」

「ええ、その通りです。ネトエル山というのは不思議な土地でしてね。まるで私たちが平和に生きていく為かのような土地のあり方をしているのです」

「水も豊富と聞きました。風も気持ちいいし、ここは人間にとっての理想郷のようなものですね」

「ええ」

 そして、会話の連続は途切れた。カズハは出された料理を町の人々に合わせて静かに食べ、清らかなその味に満足したいところだったが、旅の目的が脳裏に陣取って離れなかった。なんとか町までは辿り着いたのだし、住む人みんなで歓迎されている最中なのだし、ゆっくりと楽しむのが礼儀なようにも思う。しかし、これだけ平和な町に秘訣があるのなら早くその訳を知りたい。態度に動きまでもがのんびりとしている町民たちに囲まれると、その姿に対する羨望は強くなっていき、気持ちだけは急いて仕方がなかった。

 のんびりしていても確実に食事は進んでいき、広間には楽器を持ってきた人々があった。刃物が存在しないので木材を使わない為、陶器やガラスで出来た瀟洒しょうしゃな楽器だった。この町の中では最上級に賑やかな音を鳴らし、カズハたち旅人を迎え入れようとしてくれる。早めに食事を切り上げた人は、音楽に合わせた優雅な踊りで歓迎を慎ましくも盛り上げていく。客人を耳と目で楽しませ、演奏者や踊る人も同時に楽しんでいる。レースの白い着物は彼らの舞踊によく似合っていた。

 甲冑の二人はいつの間にか輪の中に戻って来ており、その内の一人はエデンの白い着物を着せられていた。彼らやカザーニィの隊員たちは他国への教養に乏しく、祖国の文化にはない食事や踊りを見ても楽しんでいるとは言いにくかった。エイ国のように華やかで酒も食事も豪勢であれば話は別だが、質素で慎ましいのはあまり向いていない。

 その点、カズハとエドワードは他国へ赴く機会も多く、二人には充分な教養とそれを楽しめる心があった。しかし二人にはより大きな使命感が付いていた。何も気にせずに余興を楽しむには、その使命の持つ意味は重荷になりすぎる。歓迎は受けたい、しかしそれ以上に平和の秘訣を知りたい。可能な限り客人としての無礼を働かないように、カズハはどのタイミングで話を切り出そうか迷っていた。すると、食事を終えていたエドワードはおもむろに口を開いた。

「町長。歓迎を受けている途中で失礼かとは存じますが、ここらで平和の秘訣というものについてお話をさせていただきたい。この町が人同士で争わないというのは、今の世の中では大変珍しいことであり、この上ない希望となる状況にあるのです。何か特別な理由があるのでしょうか?それは、他の国々でも真似できるようなことなのですか。例えば、ネトエル山には他に人間がいないから争いも起きないとか、外交を行わないことが秘訣だというのであれば、世界が真似をするのは難しいでしょう」

 悩むカズハの心を、エドワードは察してくれていたようであった。もしも町長が気分を害してしまったらどうしようと、カズハは少しだけ思ったが、当の町長はエドワードの話にもっともだという顔で頷いていた。この町の周辺に人がいないから争いも起きないという訳ではなく、この町の人間は仲間同士でも争う気配がないのである。その為には、何か秘訣のような理由があって然るべきに思える。

「これは、エドワードさん。旅の目的は耳にしておきながら随分とお待たせしてしまいましたね。ええ、ええ、ここでじっくりお話ししましょうとも。しかし、それにはまず誤解を解かねばなりません。あなたはこのネトエル山には人がいないと仰いましたが、それは事実ではありません。他にも山に住む人はおります」

「まさか。そんな話は聞いたこともない。エデン以外にも町があると言うのですか?」

「いかにも」

 町長は明快に答えて頷いた。そもそも人が住んでいること自体が怪しかった山に、エデンという町が実在したばかりではなく、他にも町が存在するとは驚きである。カズハとエドワードは顔を見合わせて動揺を隠せなかった。

「私たちがエデンを町と呼んでいるのは、単純に国という概念がないからという訳ではございません。この山には他にも似たような集落がありまして、ネトエル山という名の国にある町のように考えられる訳です。しかし外交を行わないというのは本当ですよ。私のように長くここに住む者は他の町の存在を知っておりますが、最近生まれたような子どもたちは何も知りません。大人でも知らない人はいるでしょうが、この山の中で他の町の存在があろうとも、誰も他人と争おうとは思わないのです。これなら、あなた達のように隣接国があっても平和は実現可能なはずです」

「では、今しがた口にされた外交を行わないというのが秘訣なのでしょうか。穏やかな人々が寄り集まって、無暗に他所の者と関わらなければそれが良いと?そう仰るのであれば、全てを決めるのは環境ということになる。恵まれた環境に身を置くからこそ外交を必要としないで生活できるし、人々にも余裕が生まれますから、争いとは無縁の暮らしが出来る」

 エドワードの口調は、弱き者が強者を問い詰めているようでもあった。彼の祖国も近隣国との争いが絶えない。それは物資や国民を奪い合う為の戦争で、どこもエデンのような良環境があればわざわざ血を流すことはない。恵まれた土地だからこそ衣食に困らないので子どもが増え、その分だけ働き手も育っていき、他国との繋がりも必要にならない。平和の秘訣は環境が全てであると言われてしまえば、ここまで旅をしたのも無駄な時間とさえ思えてしまう。

「そのことは、私も常日頃からよくよく感じております。エデンのこの平和は、確かにこれだけの豊かな土地に支えられていると言っても過言ではないでしょう。でもそれは、あなた方が求めているような答えには程遠いことかもしれません」

 エドワードはその腕を机の上に叩きつけそうになり、ガラス細工の机の為に歯を食いしばって己を止めた。カズハはただ目を伏せることしか出来なかった。広間での歓迎の舞は終わりそうな気配を漂わせていた。だが、町長はまだ言葉を続ける。

「しかし私は思うのですが、人々に必要以上の欲がなければ、エデンのようにのんびりとした世界の実現はそう難しいことでないはずなのです。あなた方の国には王様がおられるでしょう。また、貴族や上位階級といった存在が一定数は存在するのでは?その方々がどのような暮らしを普段からなさっているのかは、ここで生活する私には想像もつかないことですが、もしも彼らが自分にとって必要もないくらいの食事を摂り、余るほどの土地を確保して眠るのならば、飢えに苦しむ人々は怒りを抱くことにもなりかねません」

 エドワードはすぐに自らの国王の姿を思い浮かべた。実のところ、エイ国は物資にも国民にも困っていることはない。全ての国民に日々の食事と眠る場所は約束されている。彼らが戦争をするのは、敵国が攻めてきた時と侮辱や挑発への報復という形に限定されていた。もし、国王の優雅で上品な暮らしぶりが他国の怒りを焚き付けるというのであれば、あの美しい王邸とそこに住まう人々を悪と呼ばなければならないのだろうか。

「一日を生きて夜眠る時に、明日はもっと食べようとか、そのベッドの倍の大きさの寝床を手に入れようとかを考えると、人は争いに身を赦してしまいます。与えられるものでも無駄な分は辞退し、持たない者に分け与えようとする謙虚さが必要です。大切なのは、慎ましさを誇れるようになることです」

「では、煩悩は悪でしょうか」

 そう口を開いたのはカズハだった。ここまで話が進めば彼女が遠慮する理由もない。平和の秘訣の為に貪欲になることが必要だと決意したのである。

「煩悩という言い方は良いかもしれません。私たちは、食欲も睡眠欲も、性欲ですら子作り以外にはセックスをしませんから、なおさら煩悩はその多くを排しているでしょう」

「私の国のカザーニィではお酒を飲みます。人々は酒の席で笑って楽しんで、日々の辛いことや苦しいことを忘れて前に進むのです。もちろん、お酒による喧嘩も時々は見られます。何かのお祝いの際には派手に料理を拵えますし、少しずつ住める領土も増やしている最中です。煩悩は、人々に失敗や苦しみも運んできますが、それらを乗り越えることで成長することが出来ます。欲があれば文明も育っていきます。何より、笑顔や喜びの糧になるものではないでしょうか」

「ふむ」

 町長はカズハの言葉をゆっくりと吟味するように眼鏡を掛け直した。その目はここではない別の場所を眺めているようでもあった。カズハはふと、そこに憂いを讃えた気配を感じ取った。

「カザーニィに住む人々は、皆さん強い心をお持ちなのだと思います。健全な状態を維持できるというのは、お酒や笑いの力ではなく、当人たちの資質が大きくものを言いますから。私はそんな人々は一握りだと考えていますがね。エドワードさん、エイ国は大きな土地とそれに見合う程の人口があると聞きましたが、そこでは少なからずとも罪人が生まれるのではないですか?彼らを取り締まるのも兵士のお仕事」

「ええ、お恥ずかしいことですが、間違いありません」

「人が増えればそれだけ悪しき考えだって生まれるようになる。平和の秘訣という話でしたが、私は悪の価値観を統一することが効果的だと考えます。悪については幼い頃から同じ基準を共有するべきで、善は人それぞれで構わないと思うのです。正しく見分けなければならないのは、必要なものと、害悪な存在の二つだけで充分なのです。言わば物事は二面性ですよ。生きる為の必要なものだけを用意し、悪の価値観を合わせることによって害悪を排することが出来る。煩悩には、必要でもなく害悪にもならないものがほとんどでしょうが、私たちはいずれ害悪に繋がるものとして切り捨ててきました」

「悪の基準の統一……」

 カズハとエドワードは当時に口をつぐんだ。いよいよ告げられた平和の秘訣めいたものは、彼らの考えていたものとは異を決するものだった。

 もしも煩悩的なものを平和の為に排除して生きなければならないのなら、カズハが愛してきたカザーニィのおじさま達はこれまで通りに笑って過ごせはしないだろうし、エドワードの憧れであった美しき王の町は、隅々まで変えられて静寂を余儀なくされるだろう。

 これ以上の議論を交わすには、もっとまとまった時間と場が必要に思われた。みんなが悪に対する価値観を統一するというのは、悪の反対としての善までも決定してしまうことになり得るのではないか。そもそも、人々が何かに対する価値観を揃えるということは実現可能か。実現したとしてそれは良い方向へと導いてくれるものなのか。論点はいくらでも見つかる。

 カズハがずっと気になっていることの一つに、エデンの人々の喜怒哀楽の希薄さがあった。歓迎の姿から仲間の葬式の様子までを見たのに、彼らの表情に大きな変化が感じられなかったのである。もちろん、喜怒哀楽なんて人それぞれなのは間違いないが、泣くことも声を上げて笑うこともなく、怒ることなど経験したことすらないのではないかという彼らの姿は、感情豊かな国で育ったカズハには不気味なものにも見えた。しかし、そんなことを今この場で口に出すつもりはない。そんなものはただの言いがかりに過ぎないからだ。すっかり言葉を失ってしまった二人を横目に、町長は暮れかけてきた空を眺めていた。

「そろそろ歓迎会も終わらせていただきましょうかね。ここではほとんど火を使いません。ろうそくも作ることには作りますが、消費量は大したことなく、夜になればここらは真っ暗になります。ほとんどの人が日暮れと共に眠る準備を始め、夜明けの光で目を醒まします。皆さんも今日はお疲れでしょうからお早目に眠ることをおすすめしますよ。お話はまた明日以降にでも」

 そう言って町長は立ち上がり、広間の片付けをしようと声を掛けた。踊りは少し前に終わっており、音楽も聴こえなくなっていた。カズハたちもテーブルを運ぶのを手伝い、宿泊に用意してもらった建物に荷物を運んだ。その最中、カズハとエドワードが近くにいた時に町長は言い忘れてたように話しかけてきた。

「そうそう、エデンは外交を行わないと言いましたが、あなた達のようにやってくる旅人も昔はいました。ここ三十年近くはありませんでしたが、山を登ってきた人がふらりと立ち寄り、ここを気に入って住み着いたという例も少なくはありません」

 そんな突然の告白に、若い二人は素直に驚くことしか頭になかった。

「それは本当ですか?ええと、あの、それは、昔ならどのくらいの頻度のものだったのでしょう。みんな大勢なのでしょうか?私たちみたいに」

「いいえ、大抵は一人か二人でした。昔なら二、三年に一度というところですかね。タクマさんとエレナさんのご両親もそうでしたよ」

「まあ、そうなんですね」

 エデンがとにかく閉じた空間のように感じていたカズハは、僅かに希望を覚えたような気分で嬉しくなった。この地で生まれ育った者ではなくとも、平和に生きる者たちと馴染んで暮らせるというのは明るいニュースだ。

「ただですね、これは言っておかないと公平ではないと思うのですが、この町では時折り姿を消してしまう人々がいます。崖から落ちるなどの事故も少なからずはあったでしょうが、自らの意思で町を出た人も少なくはないはずです。エレナさんのお父さんは、彼女がまだ母親のお腹にいた頃に書置きを残していなくなりました。母親の方はそれとは別に、エレナさんを生んで数日後に亡くなったのですが」

「町からいなくなる人?」

 これもまた、突然の不思議な告白であった。カズハもエドワードも、その情報には不信感を覚えざるを得ない。特にエレナの父親は、外から来てこの町を好んで住み、自らの意思で外へ出ていったことになる。いいニュースと悪いニュースを、聞く順序すら選ばせてもらえずに同時に聞かされた気分だった。争いの世界からやってきて、平和の町に住み着く人々。そして、平和の町から外の世界へと歩み去ってしまう人々。理想郷のようなこの町が含んだ二面性のようにも思えるが、それらが何を意味するのか、今は何もわからない。

「私にも彼が何を思っていたのかはわかりかねます。前日まではいつもと変わらない様子にも見えましたが、二人目のお子さんが生まれることに何か意味があったのかもしれないと考えたりもします」

 町長はそう言い残して店へ帰っていった。彼の言うことには、エデンから出ていった人は何人か存在することになる。それも旅に出るという雰囲気ではない。

 カズハたちには一人ずつにろうそくが渡されていたが、山の上での暗闇は小さな火など意に介してはくれない。まるで心に陰を落としていくかのように、空には瞬く間に夜が姿を現していた。

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