第28話 修学旅行 神門side
「ふぁぁぁぁ」
「お前は、沖縄に来てもそんな感じなのかよ」
「朝が早い」
「否定はしないけど」
修学旅行で、沖縄に来ている夜桜中2年生。
そして、この修学旅行は3泊4日となっている。
「というか、今日は何するんだっけ?」
「1日目は、平和学習。2日目は、水族館に行って、3日目は班での自由行動。4日目は帰るだけ」
「なるほどな」
神門と香威は、同じ班であるため共に行動することとなっている。
そして、他のメンバーとして香威の彼女でもある佐藤一華もいた。
「神門は、残念だよね。悠那と来たかったでしょー?」
「煉ってもしかして、それで不機嫌だったのか?」
「お前ら…」
こうして修学旅行が始まった。
1日目は、自由行動もなく勉強がメインだった。
ホテルについても特にする事もなく、寝るだけで1日目は終わった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
修学旅行2日目。
水族館に来ていた。
「(ジンベエザメカッコいいな…)」
神門は、水族館内を見て回る。
基本的に、集団行動が苦手であるため、1人で見て回っている。
「あれ、神門?」
「音無か」
神門に話しかけたのは、同じ部活仲間の音無紅葉だった。
「一人なん?」
「そうだけど」
「じゃあ一緒に見て回らね?お土産の相談もしたいし」
「お土産?」
「うん。姉貴が買ってこいって」
「なるほどな」
神門と音無は、お土産コーナーへと足を運ぶ。
そこには、夜桜生が多く来ており、お土産を購入していた。
「というか、何を買うべきかだよなぁ」
「そうやなぁ。神門って家族に買って行くん?」
「家族と悠那に」
「あぁ、彼女さんにね」
「そうそう」
「付き合ってどのくらいだっけ?」
「もうすぐ半年くらい」
「へぇ、結構続いてるな」
「かもな」
お土産を見て回る2人。
「なぁ、音無」
「どうしたん?」
「女の子ってジンベエザメとイルカってどっちが好きだと思う?」
「人によるやろ」
「まあそうか」
神門は、ジンベエザメとイルカのキーホルダーを見つめながら考える。
「イルカにするか」
神門は、2つイルカ型のキーホルダーを購入する。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
3日目の自由行動。
神門は、国際通りにて観光をする。
お土産を買ったり、食事をしたりしていた。
「(悠那は、今頃何やってんだろうな)」
神門は、食事をしながら悠那の事を考える。
「(あいつと過ごすの何だかんだ気に入ってたんだなぁ)」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
4日目。
今日は、帰るだけとなっていた。
夜桜生は、空港にて飛行機の搭乗時間まで待っていた。
「煉」
「んー」
「お前、お土産どのくらい買った?」
「鞄に入る程度」
「へぇ、彼女へのお土産も買ったのか?」
「一応な」
「ふっ、お前が彼女にプレゼントって考えると毎回笑いが出てくる」
「どういう意味だよ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます