第36話 肩越しに覗き見た
マリッサを取り込もうとする根は、少し
まぁ、こんなところでゆっくり休むつもりは全然ないけどな。
「ふぅ……なんとかなって良かった」
「まったくだぜ。一人で
「
「そこはほら、俺って
メイも
とはいえ、飛び出さずにいられたかと言われると、多分無理だった。
何も考えてなかったし。身体が勝手にってやつだな。
取り
と思ったけど、なんか
「……」
もしかして、
「バロン様? あーっと……さっきはその、
「……主、ハヤトと言ったな?」
「あ、はい。
俺の
まぁ、
「我らは……我は、
「はぁ……それは何というか。俺としてはありがたい話ですけど」
「
「え?
「我はそうは思わん。今しがた、主は
「……それは、マジですか」
もしかしなくても、俺ってかなり
なんで死ななかったんだろう?
「あぁ。我はその
「それって、ハヤトがすごかったから、逃げられただけじゃないの?」
「
「
「だからこそ
つまりあれか、俺が根の中に
「お前さんが
「……俺もだよ。もしかして俺、
「そんなことあるの!?」
「あるワケが無いであろう」
普通に考えて、俺自身が
「まぁ、とにかく。マリッサをこのままにするわけにはいかないから。
「
「良かった……あの
「メイなら簡単に
「アタシ一人なら大丈夫だよ。でも、皆と一緒じゃ、
大丈夫なんだ。さすがだな。
メイの
「そうだな。それじゃあ、バロン様。帰り道、頼みます」
言いながら、俺はマリッサを
「あい分かった。それでは
「手を!? あ、えっと、は、ハヤト。はい」
ドギマギとしながら、メイが
マリッサを
「なんでそんなに
「べ、別に
「
「え? はぐれないように? それってどういう」
バロンに
次の
「ひゃぁ!? あ、足が!?」
「おわ、
俺の足にしがみ付いてた
「バロン! これは一体!?」
「言うたであろう、帰り道だ」
そう言うバロン自身も、ゆっくりと地面に
俺達を
とまぁ、何を考えても逃げ出せるわけもなく、俺とメイも
直後、何やら見覚えのある
「おわっ!?」
「いてっ……ここは、さっきの
「どうなってるんだ? オイラ達、地面に
「
少し
俺の声が聞こえないのかな? もう一度声を掛けるべきか。
そう思った俺は、
「……」
「バロン様?」
「街が、
「え?」
「主ら、
そう言って
もしかして、マリッサを追ってエルフ達が
「俺達も急ごう」
そんな俺の声掛けに、メイと
……ずっと
ふと、そう思った俺は、
「すぅ……」
「寝てるのかよ。まぁ、疲れてたってコトかな」
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