第33話 他の道
「……なぁ
「お前さんとずっと
すっからかんになった
「マリッサ……」
「彼女を
「はい。一人になりたいみたいだったので、
つまり、マリッサは
「分かった。このあたりで彼女の姿を見た者が
「俺は少し、部屋の中を調べてみます。
「分かりました」
短いやり取りの後、
「ハヤト、部屋の中を
「ちょっと確認をな……
「
「杖を置いて行ってるなら、
俺の
ベッドの下とか
「
「ってことは、
「それをバロンが許してくれればいいけどな」
「あ……そんなこと考えもしなかったぜ」
ついさっき、バロンが
それなのに、その理由であるマリッサが居なくなってしまったとなったら、
彼女のことを信じようとしてた俺が
「はぁ……ったく、どこに行ったんだよ、マリッサ」
「ハヤト、アタシ、マリッサの
「ホントか!? それは
「うん。
メイに助けられるのは
ホント、いい
プレゼントとか
今はとにかく、
メイの
「
「いいえ。誰も見てないみたいです」
「
「そうですか。とりあえず、お二人はなるべくこのあたりから
「分かりました」
「メイ、どうだ?」
「うん。こっちの方に行ったみたいだよ」
「メイはすげぇな。オイラには全然分からないぜ」
「えへへ。これでもアタシ、少しは
「ホントに、メイにはいつも助けられてばかりだよ」
「そ、そんなに
はにかみながら
まぁ、メイの
「あ、ここを右に……あれ? 行き止まりだ」
確かに、彼女が
「メイ、本当にこっちで合ってるのか?」
「間違いないよ! ここまで、マリッサの
メイがそこまで言うってことは、本当なんだろう。
もしかして、
「ここは完全な行き止まりだな。
「
「
他の道を探すべきかと、俺が
いつの
「バロン様!?
この行き止まりについて、何か
そう考える俺を、バロンの
「ここに
「来るはずがない? それはどういう?」
「まさか……
「はい!? いやいや、ちょっと待って下さいよ!
多分バロンは、俺達がマリッサを
どんだけ
メイも俺と同じように考えたのか、
「アタシ達はただ、マリッサの
「それがおかしいと言うておるのだ! あの
ん?
俺の気のせいか?
なんか、話がかみ合ってないような?
バロンは何を言ってる?
「どういう意味だ!? オイラ達には何の話をしてるのかさっぱり」
分からない。
「おわっ!?」
「な、なに!? 何が起きてるの!?」
「やはりか!! この
「ちょ、待って! 話を!!」
「止むを
そう
そして、
「うがっ!!」
「ハヤト!!」
が、
あれ?
どうなってるんだ?
俺達は今、バロンの
それなのにどうして、
って言うか、目の前の
「ハヤト!!
「おいおいおい!! こりゃどうなってるんだよぉ!?」
そんな2人に
「おわぁぁぁぁぁぁぁ!?」
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