第25話 今更ながら
すっかり日も落ちてしまった頃。私は、
小さな部屋に一人、私以外には誰も居ないみたい。
すぐに起き上がろうと思ったけど、手足を大きく広げるような体勢で、
「ここは……そうだ。
体中が痛むのは、ナレッジ
おかげで
でも、もう服装の事なんて気にする必要ないんだよね。
こうして
きっと、
結局何もできなかったのは心残りだけど、仕方ないかな。
こうなったのはきっと、全て
少なくとも、
たとえそれが、魔王軍に対抗するための
全ては
それは私達エルフの
与えられたそれらの
結果、世界を
「
私がボーっと
彼女は私の所属してたレルム
あの白いドラゴンから助けてくれたのも彼女だし、私を
「……何の、用ですか?」
声を出すだけで、口の中の
思わず顔を
「マリッサ。あんたの
「『
「
「……仕方がありません。きっとそれも、
そう言ってはみたけど、正直言うと
きっと私のせいで、ナレッジ院長も
どうせなら、罪を
「
私の
そんな彼女に
「何がそんなに
「え? いや、あんたが気にする必要は無いよ。それよりも、
「それは……」
確かに、水の
彼女はそこに
まぁ、水の魔術を使えなくなったことを知る訳ないし。当たり前な質問かな。
なんて考えて返事をしない私に
「もしかして、カラミティの後からずっと、水の魔術を使えなくなってしまった、とか? いいや、
「っ!? どうしてそれを」
「ふむ。どうやら当たりみたいだねぇ」
それにしてもおかしい。
私は彼女に自分の事情を話したことなんてないし、ハヤト達にも話してなかった。
それなのにどうして、私が水の魔術を使えなくなってることを言い当てることが出来たんだろう?
「ふふふ。そんなに
「ナレッジ院長? どうして分かったんですか?」
「どうして、かい? それが
「それはどういう」
「私はねぇ。
私の言葉を
そして彼女は、私の頭を
「あんたには本当に
「ナレッジ院長? さっきから何を言って……」
「あんたが連れて来た仲間だけど、私がきちんと
彼女は何を言ってるの?
私に
それに、
色んな
だけど、それらの
「なんで……どうして、そんな顔で笑うんですか?」
まるで、私のことを
その笑みを隠すことなく、彼女は言葉を続けた。
「言ったじゃないか。楽しいからに決まってるだろう?」
彼女がそう言った直後、どぉおんという
そんな彼女が
ナレッジはさっき、私のことを見ながら楽しいと言った。
それはどうして?
私は
そんな私を見て、楽しいって思ってるってこと?
そんなわけない。
だって、私は彼女の部下として、一緒にレルム王国を守るために頑張ってきたんだよ?
今回のカラミティだって、元々はナレッジ
……私はそれを
あれ?
もしかして、私。
バリンと
「
「
「ハヤトの奴、かなり
そんな間も、私はただ、
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