第19話

やっぱり携帯が取れない。


 俺は自分の幸せは誰かの幸せだと思ってる。俺が幸せになると、幸せ

に思ってくれる人がいる。妹とか、つまり俺の幸せは妹の幸せなんだ。

 


 このまま話さない方が俺は幸せだと思う。だって彼女ない生活は最高に安定していたから、つまりこのまま別れるか、気まずい方が一緒にいる時間がなく幸せなんだ。それに別れてクラスメイトから嫌われる覚悟は出来るてし、今そう大差もないだろう。




 だから、俺は携帯を取るべきじゃない。


 だが、同時に妹の言葉を思い出す。


 【お兄ちゃんの優しいところ、私は憧れるなー】



 あー決まった!!やっぱり掛ける!!結果がどうあれ、ここで掛けないと一生後悔する。


 携帯を付けると、不在着信が1時間前からずっと続いてる。


 そして、ブザーがなる。


 やばい、今ので一気に逆に掛け直す気が失せた。


 怖さが上がってる。


 一体なぜ、ただの暇つぶしにそこまで必死になる?


 これは怒りか?あんなことを言ったから、その反論か?あー、本当に何を考えてるいるか分からない。


 あーやる!!


 繋がってしまった。


 すると

「都内くん、都内くん、」


 彼女の安心したような声がした。


 

 

 

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暇つぶしで付き合おうと言われた。〜後に一目惚れと明かされるがそれもなんだか違いそう〜 激 辛 @eaconnn

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