第6話

おれはやっと家に帰ったが当然ゲームに集中できなかった。


 いやだ、モヤモヤする不安が俺を支配する。


 この感覚を感じている時間が勿体無い。


 リラックス、リラックス


と言ってると出来ないんだよね。



 はぁ、明日また会うのかな。


ーーーーーーーーーーーーー


 俺はボッチだが虐められては居ない。


 だから別に教室に入ることが辛いと思ったことは一度もない。


 人と話さない、関わらなくてもやりたいことが沢山あってそれに満足して居たからだ。


 俺はそっと教室に入る。


 「おはよう」


ビンッと!体が伸びた感じがした。クラスメイトもえって顔をしている。


 「・・・お、おおはよう。な、なに・かな」


「何って付き合ってるんだから、朝の挨拶は当然でしょ」


えーーと、クラスメイトの声が上がる。



 俺はフリーズする。


ーーーーーーーーーーーー


 彼女は質問攻めにあってる。


 俺は嫉妬の視線から逃げるようにゲームに集中する。


 もう嫌だ、俺はもっと端っこですみにで自由に生きたい。


 決めた、別れを言おう。中途半端にokしたことを謝ろう、全力で謝ろう。


 「あのぉ、」

 クラスメイトの金宮さんだ。


「は・・・はい!!」


「本当に姫宮さんと付き合ってるの?」


「お・・おれも昨日急に言われて、ほんとうなのか」


「そ・そうなんだ。」


いやだ、これからこうやって聞かれることも増えるの??嫌だゲームしたい。疲れる恥ずかしい!


 俺は人見知りが激しいんだ。こう言うのは凄く苦手なの。


そして、話を聞いて居たのか姫宮さんが俺の方に来る。


 「付き合ってるの本当だよ。」


やばい、別れ言いづらい。


 「証拠みせてあげる。」


  俺はクラスメイトの前でキスをして貰った。


  俺は気が薄れてくる。


「大丈夫!!」「頭ぶつけてない!!」「どうしよう、とりあえず先生呼ばないと」「それよりも救急車!救急車」


 俺は全く話さないけど、クラスメイトが優しいことは知って居た。


 「都内くん、都内くん!!」

 姫宮さんの顔が最後に視界に入り、そこからは覚えてない。

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