第5話

帰りたい!全然ドキドキしない。ハラハラしかしない。


静かだ。とりあえず静かだ。何か話した方が良いのだろうか?

でも話題が思いつかない。ここはとりあえず何か言うべきだ。


 「あのぉ」


「何??」


 やばい何も思いつかない。


「そのぉ何かしましょうか」


 「いいけど何する??」


それはこっちのセリフですよぉー!!と言うかこうなる気してたのでゲーセンに誘ったのですが


 「あのぉ、とりあえずトランプとか?」


「トランプ無い。」


「じゃあ他のゲーム系は」


「私ゲーム全く持ってない。」


生き方が全然違う。


 やばい本当になぜ、俺と付き合うとしたんだ?俺はゲームしかしてないぞ。友達もいないし。


 顔か俺の顔が良かったのか??でも俺は「イケメンでは無いわね」とママンから言われておりますが。


 「そうなんだ。」


だからってお話しと分からないよ。


 「じゃあ何かビデオとかは?」


「特に無いかな」


普段何して生きてるの??


 「普段何をしているんですか??」

聞いてしまった。答えられても困るだけなのに、俺はゲームや漫画アニメ以外なにも無いから


 「友達と話す。」


ごめんなさいー!友達居ないので!!話せません。


 「えっとどんな話をするんですか?」


「コスとか、服とか、甘い物とか」


コスとか寝癖直しのことかな??服はやっぱりジャージかパジャマかな?甘い物??エナドリ??


 「そうなんだ。楽しそうで良いね。」

 どんな話をしているんですかはとは聞かない。ついていけないし、空気悪くするだけだから


「うん、楽しい時もあるけど、基本一緒で飽きることもある。」


 「そうなんですね。」


「だから、私を変えたくて、せっかく一目惚れしたから暇つぶしにいいかなと思って」


 まさかの顔でした。終わった・・・関わり方がわからない。


 結局その後も基本中身の無い話が続いた。

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