キャッチ第5話 公式戦に向けて…
あと2週間で公式戦
俺らの中野高校は、夏の大会一回戦からの出場だ。
一回戦の相手は山池高校だ。
特に特徴がない高校。
一回戦は松川先輩が投げる。
俺は二回戦のために準備する。二回戦はシード校の木梨原高校だ。
木梨原高校は、少し打線が強い。それだけだ。
「中村くん」
そう言いながら純が、木梨原高校の偵察から帰ってきた。
「おー純、どうだった木梨原高校は?」
その声と同時に野球部全員が集まってきた。
「やっぱり4番は凄いよ練習試合で6打数6安打6本塁打だった」
今日は山池高校と木梨原高校は今日練習試合だった。
「何対何」
「25対3」
「やっぱり木梨原高校は強いなー」
「頑張らないといけないね」
そんなこともありながら練習を励んでいた。
そして公式戦まで後1週間の日。1人の高校一年生がやってきた。
それも男子ではなく女子だった。
誰だろう内心そう思った。
「こんにちはー」
そんな美声がグラウンドに響いた。
その声の正体を見て、野球部全員が驚いた。
その声の正体は、学校一の美女、及川 恋 (およかわ こい)
「え!」
「なんで!?」
「及川が!」
「及川ちゃんが!」
野球部全員が騒ぎ出した
そして俺は恋に聞いた
「どうしたんだ恋?」
「野球部のマネージャーになろうと思って」
「え!」
「野球部に女神が降臨した」
また野球部全員が騒ぎ出した。
そしてキャプテンの渡辺先輩が恋に 言った。
「歓迎だよ。ぜひマネージャーになってよ」
「いいんですか?ありがとうございます。」
そうして野球部にマネージャーが出来た。
「よっしゃー!」
「俺らやる気出る」
「甲子園優勝だ」
またまた野球部全員が騒ぎ出した。
そして恋が言った。
「甲子園優勝するの?」
「絶対する」
後先考えない部員が言った。
「甲子園優勝しなかったら、ビンタね。」
「分かった。」
そんな感じで野球部の練習が終わった。
俺は家が近かったので、恋と帰るようになった。
そして恋が驚きの発言をした。
「監督いないんだったら私が監督しようか?」
「甲子園優勝絶対無理だな」
「はー」
そう言うと恋は少し怒った顔をした。
「冗談だよ」
「まあそれならいいけど」
「監督になるのはいいんだが監督の仕事わかるのか?」
「わかるよ。馬鹿にしないで」
「それならいいんじゃね」
ちなみに、恋と俺は中学からの友達だ。
「ねー、誠」
「なんだ?」
「前の練習試合で投げた最後の球って何?」
「あー。あれか。あれはスライダー系のオリジナル変化球だよ。」
「あの変化球いいね。」
「見にきてたのか。」
「マネージャーになるためにね。」
「声かけてくれれば良かったのに」
「集中できないでしょ」
「そうだな」
そんな感じで1週間が過ぎた。
「ついに公式戦だな純」
「そうだね中村くん」
「頑張るぞ」
「頑張ろう」
及川恋率いる中野高校はそんな感じで、球場入りした。
第6話に続く…
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