第3話 新変化球


初試合から3日が経過した。

純が新しい変化球について話をしてきた。

「中村君、新しい変化球覚えない?」

「覚えたいけど何を覚えるんだ?」

「オリジナル変化球か横に曲がる変化球を覚えようよ」

「オリジナル変化球は習得に時間がかかるな〜」

「それなら横に曲がるスライダー系変化球かシュート系変化球を覚える?」

「それならオリジナル変化球を開発しつつスライダー系変化球を覚えよう」

「オッケー」

「明日何投げるか決めるは」

俺はその日の夜悩んだ

カットボールだと速さと球威があるから長打は打たれにくいし

スライダーだと遅くてもカットボールより変化するからバットに当たりにくいしストレートがより速く見えるな〜

その夜俺は決めれなかった。

そして翌日純に相談した。

そしたら純は

「それなら高速スライダーを覚える?」

高速スライダーはスライダーより速くしかしスライダーより変化しない

俺は「もう少し変化するようにしたいな」

純は「これ以上すると球速は落ちるし球威も落ちるよ。それなら高速スライダーをとりあえず習得してそれからもう少し変化するオリジナル変化球を作ろうよ。」

「まあそうするか」

そして俺は高速スライダーを2週間で覚えた。

そして4日後に練習試合があると発表された。

相手は春の地区大会でベスト4の精密高校だ。

精密高校は各校の研究をすごくしている高校だ。

俺は純と一緒に速くて球威のある凄く変化するオリジナル変化球を練習していた。

試合前日、俺はオリジナル変化球を試していた。

しかしストライクがまったく入らない。

凄くボールが抜けていた。

「中村君、オリジナル変化球は明日の試合は使わない方が良いかもね」

「そうだな」

でも使いたい。いざという時には使おう。


そして試合当日

俺は内緒で朝にオリジナル変化球の練習をしていた。

まだ制御が効くようになった。

さあ精密高校との試合が始まる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る