前編エピローグ

空が青いのは、誰のせいでもなく、ただ青いから

(宮古島)夏合宿の最終日


 ベスコン主催からベストカップル記念ディナーに招かれた恒星と聡一郎、マンダリン・オレンジ専用の海辺のテラスでフランス料理のフルコースを食べている。

 

「なんだかんだ言っても、前編、楽しかったな」

「ああ、悪くはなかった」

「当麻はバスケの大会で東京に残ったけどな。結局、当麻とリモートで練習することになった。全然、上手くいかなかったけど」

「当たり前だ。試すことが馬鹿げてる」

「おまえ、当麻をみくびるなよ」

「それは分かってる。俺はあいつを認めてる」

「それなら良い」

 


「あんまり飲むな、店に迷惑がかかる」恒星


 勝手にワイン持ち込んで、二人で飲んでいる。


「ブドウジュースが勝手に発酵しただけだ、俺のせいじゃない。だいたい、フランス料理なのにワインを出さない方がおかしい。20歳とかの問題じゃない」

「ワインじゃないだろ、これはジュースだ。俺も飲んでるんだ、気をつけろ」

「まあ、かたいこと言うな。うち飲みみたいなもんだ、気にすることはない」

 


「ところで、後編があったら、おまえは何がしたいんだ?」

「とりあえず、12月の全日本インカレを制覇する」

「東大寺学院がか?」

「ああ、竜王の大獅を倒す。そういう運命だ」

「運命?おまえ、神頼みはしないって言ってたよな。運命は信じるのか?」

「神頼みとは違う、運命は自分で選ぶものだ」

 

 そうか、俺は神様の方を信じるけどな、

 悪いな、俺はもう見つけてる、俺の運命を



End.


 

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The Best Days of My Life ナマケモノ @yayaya66

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