自分の将来を危惧する。
やっと正気になった気がする。これまであまたの幻想の下で生きてきたおれだったが、それもついに消滅した。かつては仲良しだった怠惰な自分と別れを告げなければならないのだ。
「目を開けて」まるでリンクにささやきかけるゼルダ姫のようにおれはおれ自身にささやく。ああ、そうだろうさ。なんだって今まで多くのことから逃げてきたんだろう。鬱っぽいとか、そういう類のものでもあるこの精神状態から、なぜかどこか心地の良い開放感がある。これから本当の人生が始まるのだという高揚感。およそ一人で生きていくという使命感と責任感がやっとこさ湧いてきた。
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