いけいけ勇者様6

最上司叉

第1話

今日は皆で花見にきている。


もちろん来るまでに一波乱あったのだが。


「今日はお天気もいいですし皆さんでお花見でも行きませんか?」


女は突然提案した。


魔法使いは反対した。


魔王は喜んでいる。


盗人と俺はどちらでも良いが魔王が行きたいならまぁいいかと思っている。


猫は分かってない。


とそこへ爺やと勇者がやってきた。


言い争いながら家の中に入ってくる爺やと勇者。


「絶対魔王を倒してやる」


「そうはさせませぬぞ」


魔王はそれを聞いてまだ諦めてなかったのかと驚いた。


女は皆の分の料理を楽しそうに作り始めた。


「どうして俺が行かなきゃならない?」


魔法使いは怒っている。


「皆さんで行けばきっと楽しいですよ」


女は言い返す。


「なに!お花見ですと!」


爺やが驚いた。


勇者はお花見に行けると喜んでいる。


「そこの女の人、団子も頼みまする」


爺やも乗り気だ。


そんなこんなで料理が出来上がり花見に向かうことにした。


その時魔法使いが


「俺だけ留守番?俺も行く」


と言いついてきた。


最初から行くと言えば良いのにと皆が思った。


「料理はいっぱいありますから大丈夫ですよ」


女は笑いながら言った。


そして女の案内で花畑にきた。


魔王と勇者と猫は花畑を走り回りだした。


「あんまり遠くに行っちゃ駄目ですよ」


女がそう言いながら料理を広げている。


「これは良いところでございますな」


爺やは言いながら茶を飲んでいる。


「皆さん食事にしましょう」


女は言った。


魔王と勇者と猫は慌てて戻ってきた。


「大丈夫ですよ、慌てなくても」


女は笑いながら言った。


勇者は口いっぱいに料理を頬張りながら


「絶対お前を倒す」


と魔王に言った。


「受けて立つ」


魔王も料理を口いっぱいに頬張りながら言った。


まるで子供の喧嘩だ。


まぁ子供なのだが。


魔王は見た目は絶世の美女なのだがまだまだ中身は子供だ。


「そんなに焦って食べなくても大丈夫ですよ」


女は言った。


魔法使いはブツブツ言いながら料理を食べている。


俺たちもご相伴に与ろう。


「これは美味しいですぞ」


爺やが言った。


女はありがとうございますと礼を言っている。


女は小さい声で好きな人に食べて貰うので頑張りましたと言った。


俺は聞こえないふりをして料理を食べている。


魔法使いは俺なんで来ちゃったんだろうと言っている。


まだまだ4人?の生活は続くのであった。


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