6章初め

光本が突如、姿を消した。多くの殺人を繰り返した幽霊、蔭中絆希(かげなかなずき)を成仏させた直後のことだった。



「……だと思っていたのに……のか。」

その発言で光本は気がついた。

「!?」

「気がついたか。今はお前に危害を加えるつもりはない。…少し話がしたくてな」

光本は話している相手が幽霊だと気づく。

「…そういうことですか。わかりました」

光本は承諾した。すると幽霊は話し始めた。

「…ではまず、お前には、三人、友達がいるな?髪を染めてる奴、黒髪の少女、小さい少女」

「あ、ああ、はい。…それがどうしました?」

「そうか。じゃあよく聞け。この先その三人はお前と縁を切るだろう。確実にな。」

俺は

「…は?」

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