第46話 筋トレ

夏休みに入ってやっと1週間が経った。


今日は久しぶりに焚翔に会える日だ!


私は宿題等全て終わらせ、残りの夏休みは遊んでいられるようになった。


その間にも焚翔とは電話したりして連絡を取っていたが、声を聞く度に会いたくなっていたので、今日がすごく楽しみで昨日の夜は眠れないほどだった。


「詩!」


「焚翔!久しぶり!」


「ん。」


焚翔は私に会うなりぎゅっと抱きしめてきた。


「ちょっ…ここ外だよ?」


「めちゃくちゃ会いたかった。ずっと我慢してたんだからな」


「私もだよ!今日会えるの楽しみで昨日眠れなかったくらいなんだから!」


「俺、1週間寝てない」


「それは絶対嘘!顔に"寝てました"って書いてあるもん!」


「そんなん書いてねぇし」


そんな風に話してから、どこに行こうかという話をした。


「んー…どこがいい?」


「詩行きたいとこ無いの?」


「だって、私は焚翔と一緒にいられたらどこでも楽しいもん!焚翔は無いの?」


「俺も。お前と同じ気持ちなんだけど?」


「「…」」


2人で悩んだあと"とりあえずブラブラしようか"ということになった。


「焚翔、この1週間何してたの?」


「することも無かったし、母さんの手伝いとずっと筋トレしてた」


「焚翔って筋トレしてたの?」


「まぁ、それなりに。」


「…見たい。」


「は?」


「見たい!!」


「…今度な」


「じゃあお泊まりの時に見せて!」


「いいけど。」


「腹筋とか割れてるの??」


「俺的にはまだまだだと思っているんだけど…どうなんだろ?」


「でも、私以外に見せちゃダメだからね?」


「お前以外に誰に見せんだよ」


「んー?わかんない!」


「まぁそこの心配はすんなよ。詩にしか見せないから」


「うん!」


「あ、そうだ。今度プールか海にでも2人で行くか?」


「行きたい!!」


「来週あたり行くか?」


「うん!」


「それなら、今日は水着でも買いに行くか。」


「そうだね。私もせっかく行くなら新しいの欲しいし!」


そういう事で、水着を買いに行くことにした。


「なぁ、これなんかどう?」


「ど…れ…却下!!!!」


「なんでだよ。いいじゃん可愛くて」


「それは大人すぎる!」


「そうか?」


「ってか、焚翔ってそういうのが好きなの?」


「んー…というか、詩に似合いそうだなって」


「可愛い感じのがいい!」


そんな風に"これは?こっちはどう?"とか言いながらそれぞれ気に入った水着を買って帰った。





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ヤンキー彼氏は素直じゃない 詩羽 @yuli_h

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