第219話 最強の男達

 血に染まるリングを見て、秦王は満足気な笑み見せる。


 この大会を行うにあたって、1年以上の準備をしてきた、海外のMMAで無敗のままアジア人初のチャンピオンとなり、世界最高峰のプロレス団体WWWのチャンピオンを倒し、ヘビー級ボクサーをもボクシングルールで倒した、秦王は自分のブランドを高めてこの大会の意味と意義を高くした。


 そして、最強を決めるに値するトーナメントとそれに相応しい選手達を集めた。


 

 1回戦の全行程を終え、観客の興奮もまだ冷めやらない、2回戦は1回戦以上に苛烈になるのは想像出来ていた。


 秦王は、マイクを持ち、全ての観客選手に声高らかに言い放つ。


 「これが、これこそが、バベルトーナメント、遠い昔神に挑み、破壊されたバベルの塔、今現在姿を変え、また、神に挑む」


 「2回戦第1試合、鏡花帝釈対修羅天外」

 「2回戦第2試合、ライジング・レオ対石森陽」

 「2回戦第3試合、矢野虎次郎対工藤純」

 「2回戦第4試合、覇道上総介対北岡兵衛」


 「試合は、今から1時間後に、順次行い、勝ち残った4人は、明後日沖縄にて準決勝と決勝戦を行ってもらう」


 「各選手健闘を祈る」


 秦王はマイクを高らかに投げ捨てる、まさに最強を決める賽は投げられた。

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