対戦発表
第86話 Aブロック 対戦カード発表
トーナメント最終発表を控えた秦王は、大きく進行をした。
思った形ではなかったが、なんとかこの日を迎えた、最後のメンバーは、覇道上総介と前田から報告を受けた。
今日は、残りのメンバーと対戦発表をする事をマスコミに伝えている。
記者会見の場に出た、比嘉は椅子に座り、真っ直ぐを見つめ話を始めた。
この会見は、全世界生中継で発信しており、もちろん選考の選手も、決まった選手も自身の対戦相手を気にしていた。
「何度も集まって頂いてありがとうございます、今日この場で、全カードと日程を発表させてもらいたいと思います」
会場に期待感が高まる。
「Aブロック、北海道、北海刑務所内体育場」
「一回戦、第一試合、古武術・鏡花帝釈、対、忍術・乱破千菊丸」
「第ニ試合、軍隊格闘・九条一日(ついたち)対、修羅道・修羅天外」
Aブロックと称された対戦カードが発表される、このメンバーで乱破と九条は自分の対戦相手は、わかっていたが、帝釈と天外は勿論、このタイミングでわかる事であったが、帝釈は、その発表は生で知ることはなく、次の日の朝に看守から知らされたが、帝釈にとってはどうでもよい事であり、誰か相手でも気にすることはなかった。
天外は、自宅の居間のテレビでその情報を知る。
隣には、妻優美、娘阿修羅もいるが、意識はテレビの向こう側であり、対戦相手の事を考えていた。
(大金はたいて、強者を集めているあの男が、まったく情報ない奴を参加させ、俺の一回戦の相手にするという事は、間違いなく、裏の格闘家、それも、チーホイとかいう、ヤツの差し金に間違いないだろうな、一日(ついたち)なんて、明らかな偽名だ)
「お父様、九条という男は」
天外の真剣な顔を心配そうにみる阿修羅、阿修羅もまた、まったく名前がわからない父の対戦相手の事を知らない事が少し不安であった。
対戦相手は、きっと有名な格闘家とかだと思っていた阿修羅にとって、わからない相手とそれと対戦場所が、北海道の刑務所というのも不安材料になった。
そんな、阿修羅の不安を感じだった天外は、表情を変えて阿修羅の不安を取り除く。
「せっかくの大舞台なのに、試合会場が良くない、でも、同じブロックにいる、乱破は、総理大臣のボディガードらしいから生で総理大臣に会えるぞ」
「せっかく、北海道行くなら、私も行こうかな、美味しい物食べに、ねっ、阿修羅」
優美もまた、緊張した空気を和ませる。
「久しぶりの家族旅行だな」
会見場では、比嘉が続いて対戦カードの発表を行っていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます