第68話 ルールと選手発表 その3

 ルールの説明の興奮冷められるなか、十六名を予定している選手の一部を紹介する


 比嘉が推薦した選手は、ルールにといては気にはしていなかった。


 「先ずは、現在服役中の囚人で古流武術家の鏡花帝釈」


 「総理大臣のボディガードで、現代の忍といわれる乱破千菊丸」


 「表では、キックボクサーとして活躍しつつも、非公式にラウェイのリングにも上がる隻腕の侍、北岡兵衛」


 「オリンピック三連覇、無差別級で世界大会優勝の無双の柔道家、矢野虎次郎」


 「日本人初の重量級金メダリストボクサー岩田貴明」


 「世界チャンピオンとし、当時パウンド・フォー・パウンドにも名をあげられながらも不慮の事故で戦線を離脱した不運のボクサー、石森陽」


 「相撲会から2名、現横綱の大龍関、そして、格闘会の雄、天上院家から推薦であり、角界の未来、常磐天空」


 「破格の肉体をもつレスリング選手、髭男爵こと鞍馬一仁」


 「『格闘技の最強の流派』からの参戦、修羅天外」



 以上、10名の名を上げる。



 まだ枠は6名ある、そこには期待と不安を見せる者たちがいた。


 しかし、その枠は思った以上に狭き門となっている事を選考中の選手は知らない。

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