第21話 殺




この話は、もう10年前に学校内でも噂になるほどの都市伝説の話です。

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不倫関係となった女性に


脅迫されてしまい。

思わず彼女の部屋で殺してしまったんだ


このままじゃやばい!見つかる!


と思い。


車に乗せて富士の樹海に埋めに行ったんだ


シャベルで必死に掘り出し

土の中に彼女を


そして違和感を感じられないように


土の上に枯れ葉をまばらにおき


その場を立ち去ろうとした時


もう一度彼女を埋めたあたりを確認したんだ


「あれ?」


土をかぶせたはずなのに

かぶっていない


おかしいなあと思いつつも

重労働だけどまた穴をふさぐべく


土を被せたんだ



もう一度確認し


車にもどると


そこからも遠くの彼女を埋めた位置を確認できるのだ

「え…」



穴がまた元にふさがってない状態に



遠くから見てたものだから

ずっと見ていると

穴のふちに手をかけているのが見えた


ゆっくりと穴から出てくるように


それはまるで井戸から出てくる貞子のようにでてくる


このまま引き下がろうと思い


車を出したんだ


でもなぜか

元の場所に戻ってしまうんだ


また同じような穴のふちに手をかけている彼女が


何回もそれが続いた


そのうち周りは明るくなってきて


そのうち彼女の遺体はいなくなっていた


周りにもいる気配がない


自宅へともどり

車の後ろのドアを開けた時だった


なんと彼女の遺体が

乗っていたのだった


ギョロ目のまま口をあんぐりとした彼女の遺体が


しかも俺が運転して帰るまで


俺の後ろに乗っていたってことになる


俺は警察署に自分の罪を償うために自首したんだ

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