第17話 電
私が学生時代、いろんな怖い話を聞かされてきた。
霊的な話もあれば人怖な話もあったりするのだが、
この話に人によってはどちらに入るのだろうか。
と思ったりする。
その話とは聞かされた内容をそのまま記載したいと思う。
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昨年の夏頃、夜中に突然電話がかかってきたのです。
相手は意味不明に話をしてきてゲラゲラと一人で笑うだけ
いたずら電話かと思って電話を切ろうとしたとたん
相手の悲鳴が聞こえて電話口の相手がかわったんです。
替わった相手はどうやら女性。
キツい口調でこっちが喋る間もなく畳みかけてきました。
「もしもし?こちら◯◯養護院の田中とお申します。
うちの『生徒』がご迷惑をおかけして誠に申し訳ありません。
今後もこのようなことがないよう厳しく指導しておきますので
どうかお願いいたしますでは失礼いたします」
そう言うと一方的に電話を切られてしまいました。
その田中という女が電話口で一人で喋っている間に
うしろから最初の電話相手の悲鳴と激しく叱責する声が・・・・
そして誰かを殴打する音が・・・聞こえ続けていました。
気になったので翌日に
「◯◯養護院」なる施設のことを色々と調べてみたのです。
ネットでヒットしたのは一つだけ。
その「◯◯養護院」は十年も前に閉鎖されていたってことだけでした。
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