第13話 母

昔、友達と怖い話していた時に、鮮明に覚えている話がある。

かなり短い話だが、なんとも言え難い話でもあるが、ほんとにこんなことってあるのだろうかと思える話。




その話とは


親子の間にあったほんとの体験らしい。


家族3人仲良くはない夫婦と子供が暮らしていたのですが、

そんな夫婦仲は悪く夫は妻のことをいつかは殺そうと企んでいました。


ある日、ついに夫は妻を殺してしまい。


仕事を休み、そっと家に帰りついては、台所にいた妻を後ろから首を絞めて殺したのです。 


その後・・・庭に埋めました。


翌日の朝いつも通り起きて朝食を食べました。


が、子供にいつ


「お母さんは?」


と聞かれないかビクビクしました。



もし聞かれたら


「しばらくおばあちゃんの所に行ってる」と答えようと思っていたのです。




次の日もいつも通りの朝。




その次の日も子供はお母さんのことを聞かない・・・

不審にも思っていないのを夫はなにか不気味に思っていました。




1週間後、我慢できなくなり


「お母さんは・・・・」


と言おうとした瞬間、子供が父親に


「なんでお父さんはいつもお母さんをおんぶしてるの?・・・・・」

と聞いた。


「え?」



夫は怨念の母をずっと背負っていたのでした。

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