第6話 「デートではないです。買い物です」

今回の話は短いです。




沙織さんと向かったの近所のパオンショッピングセンター、徒歩圏内なんだけと、今日は、最寄り駅も教えておきたかったので高坂駅まで徒歩で行くことにした。


あたりに知っている人がいないことを確認して、二人に


「ここが」


「高坂駅よね」


「知っているわよ」


あっさりと答えられてしまった。そして、当然のごとく、パオンショッピングセンター行きのバスに乗ることになった途端、目の前を見て愕然とした。


「あ!!!さおりん!!やっほー。予定通りだね」


「里ー奈ったら、ライム送ったら本当に来たの」


「親友のさおりんの為だもんって…あっ!!さやかちゃんも来たんだ」


「里奈さん。こんにちは」


「で?なんでこいつがいるわけ?」


里奈さんは俺を指さした。


「え?おれ?」


そう言われても困る。はっきり言って俺は、買い物に来ただけなんだけど


「あ…たまたま、同じバスに乗ることになっただけで…」


里奈さんは、ジト目で俺を見ているとその視線を沙織さんへ向けた。


「ひょっとして、沙織んとデート?」


「「ちがう」」


「そうよね。絶対あり得ないわよね」


すると、沙織さんが里奈さんに


「デートではありません。買い物です。だから、紗耶香と買い物に行くってライムしたでしょ」


「わかってるわよ。そんなこと…ジョーダンよ。ジョーダン」


そんなことを言いながら、俺の方をちらちらと見ているのは何故?と思っているとパオンショッピングセンターに到着すると、3人は俺を置いて、ショッピングセンターへ入って行ったのだった。


そして、俺は途方に暮れる。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る