第12話

結局私は幼馴染二人のことを言えず年月が経ってしまった。


 もう兄は小学6年生で、私は小学5年になる。

 幼馴染達との関係は更に良くなっている。



 それにしても、兄はモテるな。バレンタインチョコ沢山貰って来てる。お兄ちゃんは私のせいで一個も無かった。私から上げることもしなかった。小さい私は、幼馴染の洗脳を受けたのか、兄との距離感に気を付けているように感じる。兄を傷つけないことに繋がるので良い。だが、


 「春!今日は一緒にお出かけしようか。」


  小学6年生なのにいつまでも妹を大切にする兄。


 「私は・・・行く。」


少し考えたがやはり行くと答えた。私より、だいぶ素直な私だ。

 昔はお兄ちゃんに何度も誘われたが、今の頃には断ってたな。


 ピンパーンとインターホンが鳴る。


 「はーい。」


 扉を開けると、やっぱりか。

 高確率で未来の浮気コンビが来る。


 今日は男の方だ。

 「あら、兄妹仲良く出かけてしまったよ。」


「そうなんですか!」


 「わざわざ、来て貰ったのにごめんね。」


「いえ、」


  私は無言になる。また来てねと言えないからだ。


 「あの、お母さんに話したいことがあります!」


えっ、まさかの私を狙う方向で来たの?


  「お邪魔してもよろしいでしょうか。」


正直まだこの子と話すのは嫌だし、二人きりは特に嫌だけど、

流石に断れない。そもそも、友達のお母さんに話をしたいことってあるのもんなの?


  「いいよ、上がって。」

 逆にこれはチャンスだわ。この子本性を調べるいい機会だ。


 「お邪魔します。」



 私はジュースを出し、話す準備をする。


  「私に話って何かな?」


 「はい。とてもありえない話をするのですけど、」

  ありえない話ね。今の私がありえない状態だからな。


 「僕は未来から来た徳幸です。」


それって、私はあの人生一後悔した瞬間を思い出す。


 「信じられないと思いますが、未来で僕は自殺して気付くとこの体になって居ました。」

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取り返しの付かない後悔をした妹そして、過去に母親として戻る。 激 辛 @eaconnn

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