第10話

高宮視点

 もう絶対、私の幼馴染の彼だった、、、元彼の徳幸は絶対に守る。


  「智永!!」


「うわ、高宮さん!急にどうしたの?」

 今驚いたコイツは、私が付き合ってることを知ってて浮気を提案して来たクズだ。


「ねぇ、こないだ徳幸の家行ったでしょ!」


「行ったけど、悪いの?」

 問題大ありよ!あなたは将来、私と一緒に徳幸を傷つけるの!!

だから近づいちゃ駄目!


「悪いよ!アンタは徳幸と関わっちゃ駄目なの。」


「、、、俺は嫌だな。気が合う奴だし。」

そんなの尚更ダメよ!コイツに心を許しちゃ駄目。


「駄目、気が合うからって駄目。」


「、、、ねぇ、、、ならなんで駄目なの?」

 !!

 顔を下から見上げくる。ただ目と顔がいつもより何倍も暗く、

、、、ドキッとした。今までに智永からここまでの恐怖を感じたことはなかった。

   

 「そ、それは、」


「言えないなら、俺だって遊びたい人は自分で選ぶよ。それに悪いけど、高宮さんはもう話しかけないで欲しい。急に友達と遊ばないでって言う人と話をしたくない。」


あの時はアンタから誘って来た癖に、、、!


「私もそれは同感よ。」


 よく考えたら、コイツのことはもうどうでも良い、徳幸が私にまた執着しくれば良いんだから。この過去の世界は何故かお母さんが生きている。とても嬉しいことなのが、癖がとても妹さんに似ていた。あの妹は危険。元の世界では暴走したから良かったけど、もしお母さんが妹さんを上手くコントロールしたら強敵になる。それは避けたい。出来ればお母さんとは仲の良い関係を築きたい。


 私はこれからの作戦を練るのだった。


ーーーーーーーーー 

 母親視点(妹)

最悪だ。私も含めてあの二人に心を許している。出来れば別な子と仲良くなって欲しい。可能なら転校までして守りたいが、経済的にキツい。特に高宮だ。やっぱりブラコン妹にとって幼馴染は常に強敵だ。

 正直私としては、幼馴染とくっつくよりは過去の私とのイチヤイチャイチャ兄妹ルートに入って欲しい。出来れば、、、いやそれも嫌だな。

 もっと頑張れ私!!

 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る