第8話

今日はなんと兄が女の子を家に連れて来たが、


 「私、真宮 氷と言います。」


  氷ちゃん、この子は前に来た男の子と同じように、お兄ちゃんにトラウマを植え付けた女。そして、何より私を嫌って、、、


 「氷ちゃん!!」


「!春ちゃん!!」


  あれお互い抱き合ってる?もう仲がいいん感じ?

 私の記憶が正しければ仲が良かった時なんて一度も無かったような。


「お母さんにずっと会ってみたかったです!」


「そうなんだ、私も二人と仲良くしてくれる子が来てくれて嬉しいよ。」


出来ればこの子も遊びに来て欲しく無いけど。


 3人で楽しそうにしている。前に来た子もだけど、きっと私がいるから心に余裕が持てるんだよね。


でも、また同じようにあの時のことが起こってしまうのかな、、、

それだけは防がないと行けない。


 「そういえば、前に」

新宮が急に怖い顔をした。覚えがあるあの顔は


「どうしたの?」

兄の一切怯えてない、純粋な顔。


 「こないだ、、、智永呼んだみたいね。」

 元、いや未来の浮気相手のことを聞いている。何を考えているのまだそんな歳で、


「そうだよ!楽しかった!とても趣味が合うんだよ!」

私はあって欲しく居ないけど。


 「アイツは呼んじゃ駄目!!」

 浮気相手との交流を事前に減らす気か。やっぱり性格悪い!

 でも、それは都合がいい。今の仲の良いままよりはそっちの方がいい。そして、私がこの子との関わりを切ればトラウマを防げる。

 「な、なんで、」


「それは、、、言えないけど、、、とにかく駄目なの!」

そりゃ言える訳がない。


 「でも、新くん良い人だよ。私もあったことあるし」

  私ィー相変わらずよ、本当に!能天気というかなんと言うか、、、

 あと今めちゃくちゃ新宮怖い顔を過去の私にしてなかった?


 「とりあえず、呼ぶなら私に連絡いいね!」


「わかったよ、、、」

 兄は納得いかないように頷く


 3人はまた楽しく遊んでいる。


 たまに、新宮が兄に近い時があるんだよな。

 まさかもう狙っているの??これは絶対止めないといけない。

 ただ、明らかな邪魔をしては、兄の母親は変な人だと汚名が付いてしまうかも知れない。今は我慢して様子を見よう。


ーーーーーー


 そして、新宮は私の方に来た、

「お母さん、って妹さんにそっくりなんですね。」


「えっ、そうなの?」

 それってつまり私がお母さんと似て居てた所があったってことだよね、嬉しいな、、、


 「どこが似てるが教えてもらって良い??」


「癖がそっくりです。」

それは似て当然よ、、、


 時間になって新宮は最後にもう一度、智永を勝手に呼ばないことを入念に約束させた。


 

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