第7話

二人は学校に行ってる。私は掃除と洗濯を終え、料理をひたすら勉強している。


 まだ、目玉焼きとか、簡単な料理しか作れない。昨日は野菜炒めとマーボー豆腐だった。


 あれ、なんか頭が痛い。


 そして、しゃがむ体制をすると、

 

 これは!!!お母さん特製のハンバーグの作り方。

 いつか、私に教えるつもりだったんだ。紙に、私の写真が貼ってある。

 お兄ちゃんはこれを見て、ハンバーグを作っていたんだ。

 

 私はハンバーグが好きだったから、お兄ちゃんはよく作ってくれていた。そしてハンバーグを食べると、お母さんのことと仲良く食べていた記憶を思い出す。


 ありがとう、お兄ちゃん。私にハンバーグを作ってくれて。

 ありがとう、お母さん私頑張るよ。


 レシピを抱きしめて、涙を抑える。


ーーーーーーー


 そのあとは失敗続きだった。何度も練習した結果、その日のうちに完成出来なかったものの、三日かかってようやく出来るようになった。


 お兄ちゃんも何度も失敗したのかな。


ーーーーーーー

「今日、何?」

 私が期待の眼差しをしている。兄の方はゲームをしている。


 お兄ちゃん本当はゲーム好きだったよな。


 「それはね、ハンバーグ。」


「ハンバーグ!!」

私はすぐに反応をした。


 「久しぶりだな、ハンバーグ!」

 兄も楽しみにしているようだ。


「楽しみにしといてね。」

もうすでにある程度出来てる。


ーーーーーーーーーーー

 

 「なんか、味濃い。」

一番最初に、小さい私が感想を言った。 

 確かに濃い。


 「でも、美味しいよお母さん。」

兄は笑顔で美味しそうに食べる。


 「味濃いけど、これはこれで美味しい」

二人はハンバーグをおかわりして食べた。


 初めておかわりをして貰った。


 私頑張ったよ、お兄ちゃん、お母さん。

 味濃かったけど。

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