第13話 先生の手料理
夢のような風呂を過ごし、渦巻は幸せを感じていた。理不尽に殺されなければ、こんな最高な未来もあるのだと嬉しく思った。
努力は報われつつある。きっとそうに違いないと渦巻は確信を得た。
その通り、風呂を出てからも幸せは続いた。
風見鶏の手料理がテーブルに並んでいた。和風テイストの白ごはん、味噌汁、ハンバーグ、漬物など。
「はい、渦巻くん」
「お茶をありがとうございます、先生。それにしても、凄いです」
「普通だよ~」
手をヒラヒラさせる風見鶏。
対して渦巻は感動さえしていた。
さっそく味噌汁を味わうと、心がポカポカした。渦巻は夢中になって、ごはんやハンバーグを堪能した。
今までの風見鶏は料理が下手だった。けれど、死に戻ると風見鶏の料理の腕は上達しつつあった。今はプロ顔負けである。
感動しつつ、渦巻はご飯ひとつぶ残さず平らげた。
「ご馳走様です」
「お粗末様です」
こんな幸せがずっと続けばいいと、渦巻は思うばかりだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます