第9話

 月宮視点


 今日、梅が学校に来ていなかった。これは非常大問題だ。


 何故なら、梅が学校に休んだことなんて無かった。家の人がそれを許さないからだ。


 「春くん」


「・・・っ!」


「、ご、ごめん春くん。なんかいつもと違うから心配して」


俺に話しかけた女は梅を笑った女から憎い女だったから、思わず睨んでしまった。


 

ーーーーーー


 昔


 【春くん大丈夫??】


【触んな!!】


【ご、ごめん。春くん気持ち悪そうだったから】


その時、梅は俺に濡れたタオルを持って来ていた。


 だが俺は、それを弾いてしまった。




 前に梅は倒れるほど熱を出したことがある。けど梅は先生に頼んで熱を出しながら授業に出ていた。



 そんな梅を見て、女の癖に俺より気持ち悪い熱を我慢して、俺が熱ごときでやられて心配されることが気に食わなかった。


 【お前に心配されたくねぇ!】


【ごめんけど、やっぱり、春くんには元気でいて欲しいから】


ーーーーーー

 現在


 梅は、優しく笑顔を向ける。


 俺みたいなカッコつけのクズにも、笑顔を向けて来た。


 中学の頃は俺に優しかったのは梅くらいだった。


 そして、中学の後輩で俺は梅のことが好きになっていた。

 〔実際はもっと前)


 なのに、俺は、俺は


________

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