第7話

あー、少し寒いな。


 でも家にいるよりマシだ。あんな連中に従って生きるより全然良い。


 私はこのまま餓死して死ぬならそれでもいいかな。


 ・・・体を売れば


 いや、私は出来ないな。そんな覚悟も用意もない。

 と言うよりいつのまにか、男の人が怖くなっているのかも。



 眠気がやって来る。ずっと過酷な毎日でいつもほぼ寝ていない。

 

 そして気がつくと、私は眠っていた。



ーーーーーーーーーー


 「ワン!ワン!」「大丈夫??大丈夫??」

 

一瞬、犬と人の声がした気がする。


ーーーーーーーーーー


私は目を覚ますと、家の中にいた。


 「あ、良かった目を覚ました。」


 「すいません。あのご迷惑お掛けしました。」


「良いの良いの!それよりあんな所で寝たら風邪引くよ??」


「・・・」


「どうやら、訳ありみたいだね。」


私の顔見て察してくれたのかな??


 「ワン!」


可愛いワンちゃんがいる。


 「この子はホーム。もしかして貴方も私と同じで、家族と問題あった感じの人??」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る